子どもにスマホの適正利用助言
子どもたちのスマートフォン・携帯電話の適切な利用法を保護者らに助言する岡山県教委の「子ども安全安心ネットサポーター」養成講座が30日、最終回を迎え、約40人のサポーターが誕生した。11月以降、県内の学校現場に出向き、長時間使用に伴う生活習慣の乱れといったインターネットをめぐるトラブルの未然防止を目指す。
講座は、小中学生が持つスマホ・携帯の午後9時以降の利用制限を柱に、県教委が昨年11月に導入した「統一ルール」の実効性を高めるため、保護者らの支援策として初めて企画。PTA役員、大学生らが6月から計4日間、ネットトラブルの現状や対処法を学んできた。
最終日は学校現場で行うプレゼンテーションを実践。3、4人のグループごとに、県内で実際に起きたネット関連の事件、長時間使用の影響のほか、利用前のルール作りの必要性などをスライドを使って説明した。
養成講座で講師を務めた就実大非常勤講師の筒井愛知さんは「学んだことを機会あるごとに広めて」と総括。岡山市の大学2年の男子学生(19)は「スマホの利用については自分も反省すべき点がある。子どもたちが犯罪に巻き込まれないよう訴えたい」と話した。
県教委は2016、17年度にも養成講座を開講。3年間でサポーターを100人程度育成し、市町村教委の希望に応じて派遣する方針。