岡山城(岡山市北区丸の内)を光で彩る「春の烏城灯源郷」(同市、おかやま観光コンベンション協会、山陽新聞社でつくる実行委主催)が29日始まった。隣接の後楽園でも「春の幻想庭園」(岡山県、後楽園魅力向上委員会主催、同市、山陽新聞社共催)が同時に開幕し、園内をライトアップ。岡山を代表する二つの観光スポットが幽玄な雰囲気に包まれた。ともに5月31日まで。
岡山城では天守閣前広場に長椅子を用意。来場者が腰を掛け、暗闇に浮かび上がった天守閣をゆったりと眺めた。中段広場には、竹筒の側面に穴を開けて模様を施し、中にキャンドルを入れた「竹あかり」が並び、家族連れやカップルらが見入った。
家族6人で訪れた玉野市の会社員男性(59)は「昼間とは違い、幻想的な雰囲気。夜の岡山城も美しい」と話した。
後楽園では、園内を流れる曲水に沿って発光ダイオード(LED)などを飾り付け、芝生広場や水辺をほのかに照らした。かつて岡山藩主が休憩所として利用した建物「流店」に映像を投影するプロジェクションマッピングも繰り広げた。
岡山城、後楽園とも点灯は午後6時-9時半(入場は同9時まで)。期間中、弦楽演奏会(5月3日、後楽園)、カクテルフェア(同4日、岡山城)など多彩なイベントを予定している。
烏城灯源郷、幻想庭園はこれまで夏や秋に開かれてきたが、JRグループなどの大型観光企画「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」(4-6月)に合わせ、初めて春に企画された。
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参考
イオンモール 岡山 周辺 春の烏城灯源郷と幻想庭園が開幕 岡山城と後楽園
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