恋人達の聖地に 映画「8年越しの花嫁」の世界を再現 岡山・遙照山
全国公開中の映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」で、岡山県浅口市は印象的な場面が収録された遙照山総合公園(同市金光町上竹)にロケ現場の一部を再現した。抜群の眺望で解放感も満点のため、カップルらの注目を浴びている。
作品は県内に住む夫婦が幾多の困難を乗り越えて結婚するまでの実話がもとになっている。同公園では、最初に結婚の約束が交わされたシーンと、難病で失われた女性の記憶を取り戻すために再訪する重要な2つの場面で、主演俳優の佐藤健さんと土屋太鳳さんによるロケが行われた。
近年、映画ファンがロケ地を巡る“聖地巡礼”が観光戦略で重視されているため作品の完成、公開を受け、同市は、観光客受け入れのために映画の中の世界を再現に着手。
作中で2人が座るベンチの複製品(長さ約1・8メートル)と、実際には存在しない、撮影のみで使用された木製の柵(長さ約3メートル、高さ約1メートル)を2基ずつ設置した。
標高約400メートルで、瀬戸大橋などの海景色、夜は水島コンビナートの夜景も美しい場所で、同市産業振興課の佐藤秀志課長は「現地には週数回点検に訪れるが、平日の寒い日も若いカップルを数組見かける」と反響の大きさに笑顔。
「新たな縁結びスポットになってほしい」と期待を寄せている。
設置は同作品の上映期間の2月末まで。問い合わせは同課((電)0865・44・9035)。