岡山 西日本豪雨で決壊の堤防かさ上げ工事完了 / 河川監視カメラの映像公開
去年の西日本豪雨で決壊した小田川の支流の真谷川、高馬川と、高梁川の堤防で進められていたかさ上げ工事がきょう、終了しました。
去年の西日本豪雨で倉敷市真備町の末政川など小田川の支流では先月15日までに決壊した堤防を元の高さに復旧する工事が完了しました。
さらに高馬川、真谷川、それに総社市下倉の高梁川では、堤防の高さをかさ上げし幅を拡げる工事が継続されていましたが、これもきょう完了したものです。
かさ上げは小田川の堤防にあわせる形で行われ、50センチから1.5メートル高くなりました。
また、幅については8メートルから11メートル広げられました。
残る末政川の決壊箇所ではまだ、かさ上げ工事などが続けられていますが、9月中には作業か完了する見込みということです。
/////
前線停滞で大雨注意
梅雨前線が停滞して活動が活発になる影響で、岡山県では30日から来月1日ごろにかけて大雨になるおそれがあり、気象台は最新の気象情報を確認して災害への備えを進めるよう呼びかけています。
岡山地方気象台によりますと、29日以降、梅雨前線が九州北部から東日本に停滞し、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んで活動が活発になる見込みです。
このため岡山県は、29日から30日夕方にかけての24時間に、多いところで100ミリから150ミリの雨が降る見込みで、その後も7月1日ごろにかけて雨が降り続き、大雨になると予想されています。
気象台は、大雨になれば土砂災害や低い土地の浸水、川の増水などに注意が必要になるため、最新の気象情報を確認するとともに、あらかじめ避難場所を確認するなど災害への備えを進めるよう呼びかけています。
/////
河川監視カメラの映像公開
去年7月の西日本豪雨で大きな被害を受けた高梁市は市内を流れる川沿いに新たに河川の状況を監視するカメラを設置し、映像を28日から市のホームページで公開しています。
高梁市は西日本豪雨で川の水があふれて大きな被害を受けたことから、市民に川の水位などの情報をリアルタイムで知らせようと、今年度から高梁川と成羽川沿いのあわせて7か所におよそ4800万円をかけて監視カメラを設置する計画です。
このうち、28日は午後3時から玉川町の玉川橋近くなど3か所の監視カメラの映像が市のホームページ上で公開されました。
映像は5分ごとに更新され、画面上の「更新」ボタンをクリックすることで最新の状況を確認することができます。
高梁市によりますと、今年9月中旬までには残る4か所のカメラの設置を終え、その後は地元のケーブルテレビを通じて川の状況を動画で配信する予定だということです。
高梁市防災復興推進課の西川宜孝課長補佐は「これからの時期は雨が多くなりますので、市民の皆さんには河川監視カメラの映像を積極的に活用してもらい、適切なタイミングで命を守る行動につなげてほしいです」と話していました。
/////