夢の舞台へ 岡山県内から3人のタカラジェンヌ候補

宝塚 スケッチ 先輩01

将来のタカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)に18日、県内から3人が入学する。県立倉敷古城池高(倉敷市)卒業の原田望さん(18)と就実高(岡山市北区)出身の服部礼奈さん(16)、山陽女子中(同市中区)卒業の永野ひなさん(15)。いずれも幼いころに見た華麗な舞台に魅了されて志を抱き、26・6倍の難関を突破した。夢のステージに向け、2年間の修業が始まる。

 原田さんと服部さんはダンスや歌などの活動を行う「オフィス星野」(同市中区)に所属。地元出身で、宝塚歌劇団の看板ダンサーだった天希かおりさん(44)からレッスンを受けてきた。

 2人はダンス好きな母親の影響で宝塚にあこがれ、それぞれの姉も同音楽学校に入学。過去の受験で原田さんが2度、服部さんが1度の不合格を経験したが、悔しさを糧に再挑戦したという共通点がある。

 ともに娘役志望で、原田さんは「歌も踊りもキラキラと。まずは姉(希良々うみ)が目標です」。服部さんは「可れんな雰囲気ながら、踊りでは一転して活発に動く、そんなギャップのあるジェンヌに」とはにかむ。

 一方、最年少の永野さんは1回での合格。実家は兵庫県太子町で、祖母が音楽教室を開いていたため、幼児期から歌に親しみ、バレエなども習い、夢を追い続けてきた。ミュージックコースのある同中学を選んで岡山市に転居し、元同歌劇団男役の瀬川佳英さん(57)に師事した。

 身長167センチで現在も発育途上。「受験まで3カ月近く摂生したので、終わった瞬間は早く(大好物の)トンカツが食べたいが正直な感想」と素顔をのぞかせる。将来的には「心も演技も情熱的で、男性から見ても格好良く写る男役を目指します」と、表情をりんと引き締めていた。