医療、介護制度の相談3割占める 岡山市
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( 医療・介護  仕事に従事する人 スケッチ 美人 サポーター)

岡山市は15日、新しい市民病院(北区北長瀬表町)に開設する在宅医療・介護の相談窓口「市地域ケア総合推進センター」について、昨年12月下旬からプレオープンさせている市役所での利用状況を明らかにした。相談は3月末までの約3カ月間で118件あり、医療や介護の制度に関する問い合わせが37件(31・4%)で最も多かった。
 大森雅夫市長が記者会見で、相談の総件数などを公表。「相談件数は決して多いとはいえず、センターの存在が十分浸透していないのではないか。啓発に努めたい」と述べた。
 センターは保健師や社会福祉士らが常駐し、在宅の医療、介護のサービスについて幅広く市民や専門職らの相談に応じる。
 市医療政策推進課によると、3月末までの相談は「介護保険ではどんなサービスがあるのか」といった医療や介護の制度自体に関することが37件で最多だったほか、「在宅の医療や介護の受け方」が15件、「病気の治療法」と「センターの業務内容」が各14件だった。
 相談してきた人は、医療や介護のサービスを受けたり希望したりする本人が延べ41人、家族が同39人、保健師ら市職員が同8人などだった。
 センターは5月1日まで市役所9階に構え、新しい市民病院が開院する同7日から同病院1階に移る。職員数は現在の4人から10人に増え、体制が拡充される。