<筆まつり>北区・宗忠神社で焼納 筆に「ありがとう」 /岡山
宗忠神社 巫女 スケッチ

使い古した筆に感謝して焼納する「筆まつり」が29日、北区上中野1の宗忠神社境内にある筆塚前で行われ、書道に励む児童や生徒約100人が自分の筆を持参した。

 練習や書き初め大会などで使用し、毛が抜けたり、たまった墨が固まるなどして筆先が割れてしまった大筆、小筆約300本が持ち寄られた。

 筆塚は1983年、書道団体「墨潮会」の故大館桂堂会長が子供たちの使い古した筆を納めるために同神社に奉納した。まつりは奉納以来、毎年開催され、今年で33回目。灰となった筆は筆塚に納められた。

 備前市立吉永中3年の諏訪茜さん(14)は「『ありがとう』といった気持ちを込めて、半年ほど使っていた筆を納めた。その筆で、大きな賞を取ったこともあったので、感謝している。これからも道具は丁寧に扱っていきたい」と話した。