岡山県立図書館入館者100万人突破 全国最多“10連覇”目前
図書館 日本一
(  県立図書館 スケッチ イメージ )

県立図書館(岡山市北区)は1日、平成26年度の入館者数が100万人を突破したと発表した。突破は4年連続。毎年夏に日本図書館協会(東京都)が行う都道府県立図書館調査で、これまで同図書館は9年連続で全国最多入館者数を更新しており、26年度も首位の可能性が高い。

 同館によると、入館者数は前年度から約2600人減少して104万8799人。22年度以来、4年ぶりに105万人を下回った。それでも25年度調査で2位の山梨県立図書館との差は10万人以上で、今年も全国最多になる見込み。

 個人貸し出し冊数は144万900冊と25年度から1万2161冊増加し、3年連続で140万冊を突破した。25年度の2位(大阪府立図書館)を50万冊以上も上回っており、こちらも10年連続首位が濃厚となっている。

 県立図書館は入館者数と個人貸し出し冊数の2部門で、17~25年度と9年連続で全国最多。100万人以上の入館者は全国でも同館だけという。利用者の多さについて同館は「立地のよさや新しい本を積極的に購入していることでは」と分析している。

 同館の購入冊数は25年度まで4年連続全国1位で、26年度は4万6997冊を購入。県民の図書館利用も盛んで、県内の公共図書館の1人当たりの貸し出し冊数は25年度で6・34冊と、全国3位に入っている。

 県立図書館のホームページから本を検索し、近くの図書館に配送してもらうことができるインターネット予約での受付冊数は15万9562冊で、16年の開館以来、過去最高となった。

 同館の担当者は「インターネット予約の利用者が増えたのは、サービズが県民に浸透している証拠」といい、「今後も県内全域に対してきめ細かいサービスを提供して、県民のニーズに応えたい」と話した。