ネパール地震 被災者支援に協力を  岡山
「看護の日」

ネパール大地震の被災者支援に取り組む国際医療ボランティアAMDA(岡山市北区伊福町)は1日、活動費に充てるため岡山高島屋前(同本町)で街頭募金を行った。
 ボランティアら約30人が「被災者に緊急医療活動を行っています。ご協力をお願いします」と呼び掛けると、通行人が次々と浄財を寄せていた。1時間ほどで8万6198円が集まった。
 募金に参加した岡山赤十字看護専門学校3年女子学生(20)は「けがをしている人たちはもちろん、食料、衣料品の不足も心配。少しでも役に立ちたい」と話した。
 AMDAはこれまでに国内から医師、看護師ら計8人を現地に派遣。医療、物資両面の支援を実施している。
 
 浅口市鴨方町六条院中のおかやま山陽高校ボランティアグループ「インターアクトクラブ」は1日、ネパール大地震の被災者支援に向けてJR鴨方駅で街頭募金を行った。
 1~3年生26人が参加。改札口前などで午前7時50分から約40分間、被災地の様子を伝える本紙記事などを拡大したパネルを手に「ご協力をお願いします」と通勤、通学客に呼び掛けた。
 同クラブ会長の2年男子生徒(17)は「飲料水も十分にないなど、現地は大変な状況。募金を通じて少しでも役に立ちたい」と話していた。
 8日も同駅で街頭募金を行う。集まった義援金は国際医療ボランティアAMDAを通じて被災地に届ける予定。
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<ネパール地震>「できる限りの支援を」 AMDA、新たに代表ら4人派遣 /岡山

ネパール中部を襲った巨大地震の被災地で支援活動を始めている国際医療NGO「AMDA」(北区伊福町3)は30日、AMDAグループの菅波茂代表(68)ら4人を派遣した。到着次第、支援活動を本格化させる。ネパール出身の県立大客員研究員、シュレスタジョシ・アルチャナさん(39)も加わる。出発前に記者会見した菅波代表らは「できる限りの支援をしたい」と語った。

 AMDAは、地震発生翌日の26日に最初の支援チームを派遣した。トイレが使えずに衛生環境が悪化し、飲み水も不足しているとの現地からの報告を受け、今回は巡回診療に加え、飲料水や携帯トイレなどの物資の配布も予定しているという。インドネシアやカンボジアなどのAMDA支部やアジア各国の協力団体から医師が現地に向かっており、AMDAチームは総勢数百人規模になる見通し。

 県立大看護学科で医療マネジメントを研究し、AMDAでインターン中のアルチャナさんによると、首都カトマンズの隣にある故郷の町が被災し、友人宅や寺院が倒壊したという。アルチャナさんは「家族は無事だが、被災地の映像を見ると胸がいっぱいで悲しい」と涙を浮かべ、「離れていて何もできない、という気持ちだったので、現地の人たちを助けたい」と話した。チームでは、通訳など現地の人との橋渡し役を期待されている。

 巨大台風に襲われたフィリピンで支援活動した2013年以来2年ぶりに災害現場に入る菅波代表は「多種多様のチームが集まるので、調整役を務めたい。感染症が広がる危険があり、公衆衛生面の状況を見極めたい」と気を引き締めていた。

 AMDA(086・252・7700)は、支援のための寄付を呼びかけている。

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