五重塔が夜空にくっきり映え  岡山 総社
総社 五重塔

ライトアップした五重塔を背景に多彩な郷土芸能を繰り広げる「幻想の響宴」(総社市観光協会主催)が4日夜、同市上林の備中国分寺で開かれた。
 夕暮れに合わせ、五重塔の周りにある照明4基を点灯。闇が深まるにつれ、淡い光に包まれていた吉備路のシンボルがくっきりと浮かび上がり、幻想的なムードを醸し出した。
 境内の特設ステージでは、市内の5団体が備中神楽や日本舞踊などを披露。和太鼓グループ・備中温羅(うら)太鼓は勇壮なばちさばきで古代吉備から伝わる温羅伝説の世界を表現し、観客を魅了した。
 家族で訪れた倉敷市の主婦(41)は「五重塔が夜空に映えてとてもきれい。演奏によってより風情が際立ちます」と話していた。
 6日まで日没から午後10時にライトアップする。問い合わせは吉備路観光案内センター(0866 92 1211)。