写楽と豊国の世界 ファン堪能 岡山城
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岡山城(岡山市北区丸の内)天守閣で開催中の春季特別展「写楽と豊国-役者絵と美人画の流れ」(岡山市、おかやま観光コンベンション協会、山陽新聞社主催)の会期は10日まで。会場は8日も多くの観光客や浮世絵ファンが訪れ、天才絵師らの作品を堪能していた。
 18世紀末~19世紀初めに活躍した東洲斎写楽(生没年不詳)と、ライバルの歌川豊国(1769~1825年)を中心に、役者絵や美人画など約110点を展示。“おたふく”とあだ名されたふくよかな女形を描いた写楽の「四世岩井半四郎の乳人重の井」や、傘を差して雨の中を歩く着物姿の女性が印象的な豊国の「今やう娘七小町・雨こひ小まち」などを訪れた人たちは1点ずつ丁寧に鑑賞していた。
 豊国の美人画「おいらんと禿(かむろ)」に引かれたという浅口市の公務員女性(34)は「一見、無表情のように見えるが、目力があって引き寄せられる」と話していた。
 午前9時~午後5時半(入場は同5時まで)。入場料は大人800円、小・中学生400円。