珍しい四角の土俵で児童らハッケヨイ 岡山・勝央町で「角力大会」
「おんな相撲」

全国的にも珍しい四角い土俵が残る勝央町立勝央北小学校(同町植月中)で29日、「角力(すもう)大会」が行われ、児童らが熱い戦いを繰り広げた。

 同校によると、四角い土俵は約500年前の室町時代、地元の神社に作られたのが起源で、「奉納相撲」が継承されていた。土俵は昭和62年には同校の前身である植月小学校隣地に移されていたが、道路改良工事に伴い、平成12年に現在の場所に移転したという。

 大会では全校児童224人が紅白に分かれて、学年別に対戦。自分で考えたしこ名とまわし姿の豆力士に保護者や地域の人から大きな声援が送られた。

 5年生の片山輪君(11)は「相手も勢いがあったが、一生懸命ねばったら勝った。四角い土俵は押し出されにくいと思う」と汗をふきながら笑顔を見せていた。

 江戸中期までは全国的に丸い土俵と並行して、四角い土俵が使われてきたとされる。この日のために同校は体育の授業に相撲を取り入れ、練習を重ねてきた。