岡山空襲の証言映像上映(戦後70年)
岡山空襲 資料

山陽放送岡山映像ライブラリーセンター(岡山市北区丸の内)で28日、岡山空襲をテーマにした初のセミナー「発掘された空襲証言」(同社主催)が開かれた。体験者を取材した記録映像などを通し、市民らが空襲被害の実態へ理解を深めた。
 約60人が来場。1985-2006年に取材、放送した約10人分の証言映像(約20分)が上映され、「『ドドーン』という音で目覚めると、辺りは火の海だった」「遺体は真っ黒に焦げ、誰か分からなかった」などの体験が聞かれた。倉敷市出身のピアニスト岩崎淑さんの証言もあった。
 岡山市の岡山空襲展示室(同市北区駅元町)の猪原千恵学芸員が特別講演し、米軍の戦略や焼夷(しょうい)弾の構造を解説。来場者の発言機会もあり、80代の空襲体験者2人が「顔などにやけどを負い死にたいと思っていた」「6月29日は一生忘れられない日」などと述べた。
 8月に原爆研修で広島市を訪れる倉敷市の清心中2年女子生徒(13)は「大きな被害を与えるために米軍が準備をしたと聞き、戦争は想像以上に怖いと感じた。広島でも被爆者の声を聞きたい」と話した。

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岡山市における戦災の状況(岡山県)
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