旧閑谷学校に日本遺産認定証交付   岡山 備前市閑谷
岡山 旧閑谷学校に日本遺産認定証交付

地域の有形、無形の文化財をテーマや地域ごとに一括で選ぶ「日本遺産」の認定証交付式が29日、東京・上野の東京国立博物館であり、備前市閑谷の国特別史跡・旧閑谷学校を含む4市の旧教育施設で構成する「近世日本の教育遺産群」など第1号に選ばれた18件の自治体関係者が出席した。
 式では、下村博文文部科学相が「多くの外国人が訪れる魅力ある国づくりの中核となるのは、わが国の伝統や文化。第1号として今後のモデルとなるよう地域活性化や国内外への戦略的な発信に取り組んでほしい」とあいさつした。
 会場では、各日本遺産を紹介するブースが設けられ、旧閑谷学校関連では講堂の備前焼の瓦が展示された。吉村武司備前市長は「協力して国内外に魅力を発信し、海外からの観光客誘客を増やしたい。世界遺産登録も目指す」と述べた。
 教育遺産群は旧閑谷学校のほか、旧弘道館(水戸市)、足利学校跡(栃木県足利市)、咸宜(かんぎ)園跡(大分県日田市)で構成する。