岡山駅で列車テロ想定の合同訓練
桃太郎 通り

岡山県警とJR西日本岡山支社は24日、列車や駅構内での事件を想定した合同訓練を岡山駅で行った。不審者や危険物処理などに迅速に連携して対応。手順を確認して万一の事態に備えた。
 6月に東海道新幹線内で起きた放火事件や来年5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に合わせて倉敷市で開かれる教育相会合を狙ったテロなどに備えて実施した。
 訓練には岡山中央署員、県警機動隊員、同支社員ら約90人が参加。駅構内で酒に酔った男が傘やナイフを振り回しているというケースでは、駅員と警察官がさすまたや警杖(けいじょう)を使って暴れる男を取り押さえた。手荷物を調べ、リュックサックからガソリンのような液体が入ったペットボトルを発見、押収した。
 引き続き、危険物処理訓練もあり、列車内にかばんが放置されているのを乗客が発見。爆発物の疑いがあるとして駅員が乗客約30人を避難誘導し、防護服を着た機動隊員が回収した。
 橋本重彦岡山中央署長は「訓練で分かった問題や改善点を、今後の対策に生かしてほしい」と講評した。