笠岡湾干拓地 ヒマワリ生育遅れる  岡山

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岡山 7億円の夢 ひまわり

笠岡市の笠岡湾干拓地でヒマワリの生育が遅れている。天候不順や連作障害の可能性が指摘されているが、原因ははっきりしない。満開のヒマワリは、笠岡の夏の風物詩として毎年多くの観光客を呼び寄せるだけに、関係者は気をもんでいる。
 道の駅笠岡ベイファーム(同市カブト南町)周辺では、市が3カ所計10ヘクタールでヒマワリを栽培。昨年からは長期間楽しんでもらうため、1期(4ヘクタール、6月下旬-7月上旬)、2期(1ヘクタール、7月上旬-中旬)、3期(5ヘクタール、7月下旬-8月中旬)と順次見ごろになるよう、種まきをずらすなどして育てている。
 市などによると、今年は1期、2期とも、まずまず順調に開花したが、メーンの3期は29日現在、まばらにしか花を付けておらず、茎や雑草の緑色が大半を占める。全体的に背丈も短いという。
 原因について、市は成長期の日照不足、多雨や連作障害の可能性を挙げているが、特定はできておらず、今後土壌分析などを行う。
 同じくヒマワリで有名な兵庫県佐用町でも異変が起きている。約26ヘクタールで栽培しているが、町商工観光課の担当者は「雨の影響で根腐れを起こしたり肥料が流され発芽しなかったりして、生育状況は例年より悪い」と話す。
 笠岡湾干拓地には生育不良を知らずにやって来る観光客は多く、家族4人で訪れた中学1年生の男子は「以前来たときは一面に咲いてきれいだった。今年も期待したのに」と落胆していた。
 恒例の「ひまわりフェスティバル」は8月2日に開催予定。長靴飛ばしやヒマワリの塗り絵大会のほか、人工降雪機による「雪広場」(300円)なども登場する。市は「フェスには間に合わないかもしれないが、8月中旬にはヒマワリが見ごろになり、楽しめるはず」としている。問い合わせは市観光連盟(0865 69 2147)。