橋桁内の迷い猫「助かったニャ」 岡山市清心町
迷い猫
岡山市北区の国道53号清心町交差点に架かる歩道橋で橋桁内部に入り込んでいた1匹の猫が31日午前、無事保護された。29日から断続的に試みた救出作戦が成功。猫に目立った衰弱はなく、動物病院で検査後、愛護団体が引き取るという。
 国土交通省岡山国道事務所関係者ら15人が31日午前10時から救出活動を再開した。前日から橋桁(地上約5メートル)内部に設置していたおりの中に猫がいるのを関係者が確認。ロープにつないで慎重に地上へ降ろすと、見守っていた人から「よかった」「出てきた」と声が上がった。
 猫は「ニャーニャー」と声を上げ、元気な様子。おりに入れていたキャットフードは空っぽだった。白黒の模様で体長約20センチ、生まれて半年程度とみられる。
 救出を見守った女性(35)は「厳しい暑さで弱っていないか心配したが、元気でよかった」。清家貴之岡山国道事務所岡山維持出張所長は「橋桁の中の猫を救出するのは経験したことがないが、無事で何より」とほっとした様子だった。
 同事務所などによると、猫が27日夜に橋桁の横穴から顔を出しているのを通行人が目撃。29日夜、消防が橋桁の点検口から猫の姿を確認した。餌や網で捕まえようとしたが奥に逃げ込まれ、30日も朝から餌入りのおりを置くなどしたが、救出に至っていなかった。
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