岡山  後楽園 四季折々の表情捉えて「後楽園の光・水・空・風」

岡山城 夏野菜アート

“撮っておき”の作品を寄せて-。岡山県後楽園事務所と県郷土文化財団は、第5回後楽園写真コンテストの作品を募集している。9月30日まで。
 「後楽園の光・水・空・風」をテーマに、四季折々の表情を捉えた作品を募る。四つ切りかワイド四つ切りのカラー写真で、2012年10月以降に撮影した未発表作品に限る。1人2点まで。
 最優秀賞(1点)や優秀賞(2点)などを選考。入賞作品は、12月19日-来年1月11日に園内で開く写真展で紹介するほか、カレンダーやパンフレットで使うこともある。
 〒703-8257、岡山市北区後楽園1の5、県後楽園事務所「後楽園写真コンテスト」係に郵送か持参する。問い合わせは同事務所(086  272 1148)。

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2015年8月13日
備前焼作家と3Dプリンターが競作

若手の備前焼作家らが、立体物をつくることができる3Dプリンターや精密工作機械と、古備前の複製作りで腕を競った。9月に始まる県立博物館(岡山市北区後楽園)の特別展の一環で、機械で形を精密になぞったものと、作家が自分なりの解釈を加えてこしらえたものとを並べ、味わいにどんな違いがあるのかを感じてもらう企画だ。作品を見る様々な視点を提供する試みでもある。

 元の作品は安土・桃山時代に作られたとされる茶わん「只今(ただいま)」。1954年、岡山後楽園に古陶館が開館した際に寄贈され、「長らく離れていた故郷に只今帰りました」ということでこの名が付いた名品だ。両手で抱えるほどの大きさで、全体にねじれたような形が目を引く。同博物館が9月18日~11月8日に茶の湯に使われた備前焼を集めて開く特別展「破格―桃山備前―」の中で展示される。

 担当する主任学芸員の重根(しこね)弘和さん(41)が、様々な分野で利用が進んでいる3Dプリンターを展覧会に絡めたいと考え、ユニークな形状の「只今」の複製を作家と競作させることにした。「只今」の形については、作り手が意図したものだという説と、焼成時に曲がったためだという説がある。現役の作家が複製作りを通してそれをどう見るかにも興味があった。
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