岡山産マスカットワイン初仕込み

サッポロワイン岡山ワイナリー(赤磐市東軽部)は15日、岡山県産のマスカット・オブ・アレキサンドリアを原料にしたワインの仕込みを始めた。
 初日は、岡山市北区津高・一宮地区などで収穫された約10トンを使って作業。専用の機械で房から粒を外し、香りが高まるようにタンクで寝かせた。今後、プレス機で果汁を搾り出し、酵母を加えて10日から2週間ほど発酵。さらに半年間熟成させてから瓶詰めする。
 今シーズンは昨年より微増の22トンを仕込む。白ワイン2種類とやスパークリングワインを計約2万本(720ミリリットル瓶換算)を製造し、来年4月下旬から岡山県内の百貨店や同ワイナリーなどで販売する。
 同ワイナリーによると、今年のマスカットは7月後半から8月上旬の日照が十分だったため生育が良いという。田中康明工場長は「酸味と甘みのバランスがとれたワインに仕上げたい」と話している。