紅葉見ごろ 西日本遅め (岡山など)


紅葉の見ごろは

気象情報会社ウェザーニューズはこのほど、ことしの紅葉について「見ごろは北日本が平年並み、東日本から西日本は遅め」との予想を発表した。秋の天気は周期的に変化し、紅葉に必要な日照と朝晩の冷え込みは期待できる一方、8月以降の悪天候の影響で、関東の山沿いなどでは色づきが心配されるという。
 ウェザーニューズによると、8月後半以降、太平洋高気圧の張り出しが弱まり、全国的に気温が平年より低くなったため、北海道の大雪山旭岳や富山県の立山などでは既に色づきが始まった。
 北日本の平野部や東日本から西日本の山沿いでは10月にかけて平年並みの気温で、見ごろも平年並みに。東日本から西日本の平野部や九州の山沿いでは11月、寒気の流れ込みが弱く、気温が高くなり見ごろが遅れる予想だ。
 各地のモミジの見ごろが始まる予想時期は次の通り。
 北海道・大沼公園10月21日▽秋田県・田沢湖高原10月19日▽山形県・山形蔵王10月2日▽栃木県・いろは坂10月18日▽東京都・高尾山11月13日▽長野県・上高地(河童橋付近)10月11日▽愛知県・香嵐渓11月20日▽京都府・嵐山11月20日▽鳥取県・大山10月25日▽玉野市・みやま公園11月10日▽広島県・宮島11月15日▽高知県・べふ峡11月5日▽佐賀県・九年庵11月16日▽熊本県・菊池渓谷11月12日▽鹿児島県・霧島10月30日
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山頂付近は早くも紅葉が見頃…北海道・大雪山系

北海道・大雪山系の黒岳(1984メートル)に早くも秋の気配が漂い始めた。

 山頂付近ではウラシマツツジなどが赤や黄色に染まり、登山客を楽しませている。

 ロープウェーを運行している「りんゆう観光」によると、今年は平年並みの8月下旬から木々の葉が色づき始めた。山頂付近は冷え込みが強まっており、8合目から頂上付近にかけて紅葉が見頃を迎えている。千葉県から夫婦で訪れた男性(54)は「赤や黄、緑色が混ざり、じゅうたんみたいできれい。紅葉にはまだ早いかもと思っていたけど、満足です」と喜んでいた。

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紅葉の前に

岡山  秋風にそよぐ赤い穂 総社の赤米
 
 
 総社市の特産品、赤い稲穂の「赤米」が見ごろを迎えている。備中国分寺(総社市上林)近くの約30アールに植え付けられ、国の重要文化財の五重塔を彩っている。

 一眼レフのカメラを構え、稲穂と五重塔が写り込む構図を狙う写真愛好家の姿も見られた。岡山市南区の斉藤道雄さん(72)は「風にそよぐ稲穂が赤い海のようだ。夕方は特に美しいですね」と目を細めた。

 市商工観光課によると、赤い稲穂は次第に黄金色へと変わり、11月に収穫されるという。「9月下旬になると赤色が薄れてくる。ご覧になりたい方はお早めに」と話していた。

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