宝福寺の紅葉と仏殿 幽玄に  岡山 総社市(画僧・雪舟)

室町時代の画僧・雪舟が幼少期に涙でネズミを描いた逸話を残す宝福寺(総社市井尻野)で13日、紅葉に合わせた夜間ライトアップが始まった。古刹(こさつ)と色づいた木々が闇夜に浮かび、幽玄な雰囲気に包まれている。15日まで。
 宝福寺によると、紅葉は例年より1週間以上早く「散り始め」という。13日の点灯式で約80基のライトが一斉に境内を照らすと、仏殿に赤や黄に染まった色鮮やかなモミジが映え、観光客らが幻想的な秋景色を満喫。あいにくの雨だったが、岡山市の会社員女性(54)は「雨音が静かに響き風情がある。美しい紅葉を見ることができ、すてきなひとときを過ごせた」と話していた。
 ライトアップは、市や商工・観光団体で構成する総社観光プロジェクト実行委員会が主催し、今年で6回目。点灯は午後5時半-9時。屋外は無料、方丈への入場は300円。期間中は駐車場がある市役所から無料シャトルバスが運行される。