小中学校の教員採用試験単独で  (岡山県教委と岡山市教委)

岡山県教委と岡山市教委は26日、共同実施してきた小中学校教員の採用試験について、2017年度採用からそれぞれが単独で行うと発表した。受験者は併願が可能となり、試験が別日程になれば両方を受験することもできる。
 政令指定都市移行に伴って教員任免権は09年度から岡山市教委に移譲されているが、これまでは人事選考のノウハウを蓄積するため共同実施してきた。道府県から政令市への税源移譲により、17年度から教職員給与の県費負担分が岡山市の負担になるのを機に、市教委が単独実施を決めた。
 市教委学事課は「市の方針に合った人材を確保できるとともに、採用数も決められ、独自性が高まると期待している」としている。
 試験の日程や内容は今後それぞれで検討し、来年1月下旬に概要を公表予定。例年通りなら単独実施初回となる出願受け付けは来年5月、1次試験は同7月ごろとなる見通し。
 共同実施では採用先の希望を聞いた上で、県全体の均衡を保つため一部を希望と異なる振り分けにしていたが、17年度からは行わない。