岡山市中心部で3回目の社会実験
第3回 まちぶら 社会実験

岡山市中心部での回遊性向上を目的とした市の交通社会実験が28日、2日間の日程で始まった。5、10月に続く3回目。初日は県庁通り2車線のうち1車線分を規制して東西それぞれに向かう二つの自転車レーンを設け、歩行者と自転車利用者が互いに気兼ねせず、まち巡りができるようにした。
 市役所筋から表町商店街(同市北区表町)まで約900メートルで午前11時-午後4時に実験した。このうち市役所筋から岡山県農業会館前(同磨屋町)まで約500メートルで車線規制し、市道中央に幅約4メートルの車道を確保。左右に同約2メートルの自転車レーンを設けて北側は県庁方面、南側は市役所筋方面の一方通行にした。
 家族連れらは歩道沿いに設けたスタンプラリーのチェックポイントを巡ってまち歩きを楽しんだ。自転車利用者はレーンを走り、歩道では押し歩きした。買い物で訪れた同市中区の会社員(74)は「自転車を気にせず歩道を歩けた。こうした取り組みを今後も続けてほしい」と話した。
 29日は西川緑道公園筋でも実験する。正午-午後4時に平和橋?桶屋橋間の西側市道約270メートルを歩行者天国にしてオープンカフェを設ける。県庁通りの時間は28日と同じ。
 2015年度は今回の実験が最終。市は交通量調査や歩行者、沿道住民らへのアンケートも行っており、それらの結果を踏まえて16年度も実験を行い、市中心部のにぎわい創出と歩きやすい空間づくりにつなげる考え。