HIV患者、感染者200人超え  岡山県内


岡山県内で今年(10月末現在)新たに確認されたエイズ患者は5人、エイズウイルス(HIV)感染者は15人で、HIV感染者が初確認された1991年からの累計が200人を超えたことが県のまとめで分かった。近年は検査を受けずに発症後に発覚する「いきなりエイズ」が全国的に問題視されており、県などは保健所の検査時間を延長するなど態勢を強化、早期受診を呼び掛けている。12月1日は世界エイズデー。
 県によると、今年10月末までの累計は207人で、内訳はエイズ患者75人(男性69人、女性6人)、HIV感染者132人(男性125人、女性7人)。新たに確認された人は既に合計で20人に上り、2007年以降、毎年10人以上見つかっている。
 一方、今年9月末までの検査件数は946件で、前年同期より175件減少した。検査場所の内訳は、県内に10カ所ある拠点病院が197件(同51件減)、保健所が734件(同139件減)。MSM(男性同士で性交渉する人)を対象に、今年から期間限定で始めた岡山、倉敷市の指定のクリニック計3カ所では15件だった。
 近年は、発症して初めて分かる「いきなりエイズ」が問題となっている。感染が分からないまま性交渉を重ね、さらに感染者を増やす結果を招く可能性があるからだ。県内では10年の11人をピークに減少傾向にはあるが、14年は7人、今年も5人となっている。
 HIV感染の段階で見つかれば、適切な治療でエイズの発症を抑えることができるとされることから、県健康推進課は「いきなりエイズを減らせるよう努力したい。不安に思った人は早めに検査を受けてほしい」と呼び掛けている。
 今月26日には県エイズ医療等推進協議会が開かれ、医療関係者ら約20人が県内の状況を基に意見交換。感染リスクが高いとされるMSMが集まるイベントで、検査できる機関や日時を一覧にしたカードを配布するなど、啓発に力を入れることを確認した。12月1-17日は、県内の各保健所が持ち回りで夜間検査を実施する。