ピカソがワイシャツに描いた絵 岡山県矢掛町


岡山県矢掛町矢掛のやかげ郷土美術館で収蔵品展「ピカソのワイシャツと郷土ゆかりの作家たち」が開かれている。来年2月28日まで。
 ピカソのワイシャツは、名誉町民で元三菱地所社長の渡辺武次郎氏(1894-1997年)の遺族から町に寄贈された。65年、フランスにあるピカソの工房を訪ねた渡辺氏の上着に、たばこのこがし穴を見つけたピカソが「穴を隠してやろう」と、着ていたシャツに男がやりを持って走る図柄を描いた。
 渡辺氏が工房で買ったケンタウロスや人の顔などが描かれたピカソの絵皿4点も並ぶ。総社市の女性は「矢掛でピカソの作品に出合えるとは。絵皿は色合いが絶妙」と話していた。
 会場にはこのほか、名誉町民の洋画家・佐藤一章(05-60年)の油彩、書家・田中塊堂(1896-1976年)の書など、季節や新春を感じさせる約40点を展示している。
 午前9時-午後5時。月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始休館。大人200円、中高生100円、小学生50円。問い合わせは同美術館(0866 82 2110)。