せとうち観光推進機構の体制発表 瀬戸内ブランド推進連合 岡山

岡山、広島、香川など瀬戸内海沿岸7県でつくる瀬戸内ブランド推進連合は17日、何度も訪れたくなる観光地づくりを広域で進める体制の発表会を東京都内で開いた。
 同連合を改組して来年4月に設立する一般社団法人「せとうち観光推進機構」の会長に内定しているJR西日本の佐々木隆之会長(69)も参加。「瀬戸内は人、物、文化の回廊。単なる観光キャンペーンにとどまらず、大きな日本版DMO(観光振興組織)をつくり、推進したい」と意欲を語った。
 機構は全体のけん引役として観光需要を高め、民間が地域産品、食、宿泊、クルーズといった商品開発を担う。中国銀行(岡山市)などエリアの地方銀行7行と日本政策投資銀行は来年4月に新会社を設立し、資金面を中心に支援。2020年の7県での外国人延べ宿泊者数を、13年の3倍に当たる360万人にする目標などを掲げている。
 発表会には各県の知事や銀行幹部らが出席し、岡山県の伊原木隆太知事は終了後、「インバウンド(海外からの誘客)が伸びている中、良いタイミングで体制ができた」と述べた。