吉備津神社ですす払い神事 岡山
吉備津神社ですす払い神事

岡山市北区吉備津の吉備津神社で28日、年末恒例のすす払い神事があり、神職らが釜から出る音の大小長短で吉凶を占う「鳴釜神事」の舞台となる御釜殿などを清掃し、新年を迎える準備を整えた。
 白装束の神職ら7人が御釜殿に入り、神事で身を清めた後、長さ約4メートルの竹ザサで屋根を支える垂木や柱、壁を払った。床に舞い落ちたすすやほこりは、ほうきで掃き、布できれいに拭き取った。
 国宝の本殿もススキの穂に山鳥の羽根を付けたほうきや、お神酒を入れた水でぬらした白布を使って清めた。
 神職の長原敬律さん(34)は「1年間の汚れを払い、新しい年をすがすがしく迎えられるよう願いを込めて取り組みました」と話した。
 同神社では元日に「初釜神事」、3日には無病息災を願う「矢立の神事」が行われる。