津山市、仕事と生活の両立後押し 岡山

津山市は、「ワーク・ライフ・バランス」(仕事と生活の両立)のアドバイザーを地元中小企業に無料派遣する事業に本年度から乗り出した。市によると県内初の試み。
 働きやすい職場づくりを進めることで、地場企業の生産性向上や、イメージアップによる人材確保を支援し、産業振興や人口定住につなげる狙い。
 対象は、従業員数300人以下で市内に事業所がある企業。中小企業診断士や社会保険労務士がアドバイザーとなり、育児・介護休業制度の導入や労働時間短縮など就労規則の見直しをはじめ、業務効率の改善や生産性アップに向けた助言、各種助成制度の情報提供などを行う。
 派遣は1企業につき年度内に3回までとし、アドバイザーへの謝礼金は市が負担する。本年度は10社程度を募集している。
 事業費は約140万円。国の地方創生交付金を全額活用する。
 市人権啓発課は「優秀な人材の確保や離職率低下など、好循環を生むワーク・ライフ・バランスの利点を地元企業に周知し、推進してもらう契機にしたい」としている。
 問い合わせは同課(0868 31 2533)。