吉備路マラソン 早春の総社駆ける 岡山

「2016そうじゃ吉備路マラソン」(岡山県、総社市、同市教委、山陽新聞社でつくる実行委、岡山陸上競技協会主催)は28日、総社市三輪の市スポーツセンター一帯を発着点に開かれた。フルマラソンなど全7種目に、全国から過去最多1万9166人の市民ランナーたちが出場し、歴史ロマンあふれる早春の吉備路を駆け抜けた。
 中四国最大規模の大会で、フルマラソン(2865人)ハーフマラソン(3721人)10キロ(3120人)5キロ(2806人)3キロ(2114人)1・5キロ(3163人)800メートル(1377人)を実施。今回からハーフと10キロが日本陸連の公認大会となった。
 午前9時、10キロを皮切りに大勢のランナーが順次スタートし、備中国分寺五重塔や造山古墳など吉備路のシンボルを横目に疾走。午後には気温15度を超える陽気の中、滴る汗をぬぐって懸命にゴールを目指した。約2千人のボランティアが給水所などで大会運営を支え、住民らも声援で後押し。ゴール後は健闘をたたえ合い、さわやかな交流が広がった。
 開会式では大会会長の片岡聡一総社市長、岡山陸協会長の越宗孝昌・山陽新聞社会長らがあいさつ。「仙台国際ハーフマラソン」との連携協定に基づき、東日本大震災で被災した仙台市の中学生が招待され、力強く選手宣誓した。
 1981年から行われた前身大会を2009年にリニューアルし、今回が8回目。

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ランナーや市民にカラー号外配布

28日の「そうじゃ吉備路マラソン」に山陽新聞社の多目的活動車「さん太」が出動し、熱気に沸く大会の様子を伝えるカラー号外を印刷。ランナーや沿道から声援を送った市民らに配布した。
 A3判で「早春の吉備路
 疾走」の見出しが躍り、参加者が一斉にスタートする写真と記事を掲載。ゴール後の選手たちが次々と手に取り見入っていた。
 地元の清音野球スポーツ少年団のメンバー15人は3キロに出場し、全員完走。主将の清音小5年の男子(11)は「みんなで走ってチームワークがさらに良くなった。号外は家で大切にする」と話した。
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