瀬戸内国際芸術祭が開幕 岡山

 瀬戸内海に浮かぶ香川、岡山両県の島々を現代アートで彩る「瀬戸内国際芸術祭
 2016」が20日、開幕した。3回目の今回は、34の国と地域から計226組のアーティストが参加。春、夏、秋の3シーズン計108日間の会期中、才気あふれるアーティストたちの個性豊かな作品が観光客を楽しませる。
 2010、13年に続く今回は、12の島と2つの港が舞台。春会期は4月17日までで、香川側が直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、沙弥島、高松港の8会場、岡山側が岡山市・犬島、玉野市宇野港の2会場。各会場とも見どころ満載で、このうち豊島では芸術祭初参加の世界的アーティストのスプツニ子!さんが、神話と科学の融合を試みる「豊島八百万(やおよろず)ラボ」を展開する。
 初日は高松市のサンポート高松で午前10時半から開会式が開かれ、アーティストや各国大使館の関係者ら約500人が出席。あいさつで、実行委員会会長の浜田恵造香川県知事は「すばらしい作品と瀬戸内海の自然、文化を堪能してください」と呼び掛け、総合プロデューサーの福武總一郎氏が「アートがいかに地域を元気づけるかを、瀬戸内海から発信したい」と意気込みを語った。