列品紹介「魔法の美術館」(岡山シティミュージアム)

絵本や小説を楽しむとき、普通は文字や絵が描かれた冊子を手にしてストーリーを堪能するが、本作品は、何も描かれていない真っ白な本を手に持って、自分で移動しながら物語の続きを追う。
 展示空間には、天井からプロジェクターで投影された映像が流れている。それは、世界中の童話や昔話が最小限の画素(ピクセル)で描かれているアニメーション。しかし、床面が黒いため、そのままでは何も見ることができない。白い本に投影される映像を頼りに、暗い森に分け入るように物語の続きを探していくのである。(岡山シティミュージアム学芸員)
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 「魔法の美術館」(山陽新聞社など主催)は4月10日まで、岡山市北区駅元町、岡山シティミュージアムで開催。4月4日休館。