倉敷市、水素ステーション設置へ 岡山

 倉敷市は31日、次世代エネルギーとして注目されている水素を燃料電池車に供給する「水素ステーション」を市内の水島地区に新設すると発表した。環境省の補助事業に同日付で採択され、来年春の稼働を目指す。水素ステーションの整備は岡山県内で初めて。
 近隣では倉敷市から約190キロの兵庫県尼崎市、約220キロの山口県周南市、約140キロの徳島市にあり、倉敷市への整備により走行範囲が広がる。
 倉敷市環境交流スクエア(同市水島東千鳥町)の駐車場に設置する。同施設屋上にある太陽光発電パネル(出力25キロワット)で作った電気で水を分解し、1日当たり1・5キログラムの水素を製造。燃料電池車3、4台分のフル充てんに相当する約19キログラムを貯蔵できる。総事業費は1億7千万円。
 環境省の補助事業では、ほかに鳥取、京都市など8カ所の水素ステーション整備が採択された。
 倉敷市は燃料電池車1台をリースで導入する方針も示した。