至近距離から銃撃か 岡山射殺、防犯カメラに犯人?映る


 

岡山市の指定暴力団・神戸山口組系池田組の若頭射殺事件で、若頭は至近距離から銃撃された可能性の高いことが岡山県警への取材でわかった。事件直前、犯人らしき若い男によく似た人物が現場周辺の防犯カメラに映っていたことも判明。事件の「見届け役」とみられる別の男2人組の目撃情報もあり、県警は組織的な計画的犯行とみて、男らの特定を急いでいる。

 県警や住民らによると、若頭の高木忠(ただし)幹部(55)は岡山市南区の5階建てマンションの4階に居住。5月31日朝、1階の駐車場で自家用車2台の周辺にいた際に銃撃され、駐車場わきの地面に倒れてまもなく死亡した。そばに止めた住人の車に流れ弾が当たったとみられる痕跡も見つかった。

 こうした現場の状況から、県警は犯人が駐車場内に立ち入り、数メートル程度の至近距離から撃ったと判断。幹部が自家用車周辺に取り付けた防犯カメラ5台の映像を分析し、事件当時の状況を詳しく調べている。

 また県警が近隣の防犯カメラを調べた結果、事件直前、犯人とみられる男に酷似した人物が、原付きバイクや徒歩で現場周辺を行ったり来たりする姿が映っていた。身長約170センチで細身。20代ぐらいという逃走後の目撃と同じく、白い上着に青いシャツ、黒いヘルメット姿だったという。

 さらに、高木幹部が倒れた様子を確認して立ち去った別の男2人が乗っていた白い車は最近、マンション周辺で複数の住人が目撃していた。県警は、下見をするなど計画的な組織犯とみて捜査を進めている。
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不審なスクーター男追う=神戸山口組系幹部射殺―岡山県警


岡山市南区豊成のマンション駐車場で、指定暴力団神戸山口組系池田組の高木忠幹部(55)が射殺された事件で、発生直前に現場付近をスクーターで動き回る不審な男がいたことが2日、岡山県警への取材で分かった。

 県警組織犯罪対策2課によると、住民の目撃情報や付近の防犯カメラの映像から、事件発生直前にマンション前の道路をスクーターに乗って行き来したり、スクーターから降りて歩いたりする不審な男の姿があった。

 男は年齢20〜40代、身長約170センチメートルで細身。白系の無地のシャツにズボン姿で、黒っぽいフルフェースのヘルメットをかぶっていた。

 事件直後にバイクで立ち去った人物がいたとの情報もある。現場一帯の防犯カメラの映像を解析し、不審者の前後の足取りを調べるとともに、山口組分裂による対立から、計画的に銃撃した可能性があるとみて、警戒を強めている。
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<組幹部射殺>カメラ死角で倒れる 現場熟知、計画的か


 岡山市南区で指定暴力団・神戸山口組の2次団体「池田組」の高木忠幹部(55)が射殺された事件で、高木幹部は現場マンション1階の駐車場に設置された複数の防犯カメラの死角になる場所で倒れていたことが分かった。犯人は防犯カメラを避けて殺害に及んだ可能性があり、岡山県警は現場を熟知した上での計画的な犯行とみている。

 現場となったマンションは5階建て。1階部分は出入り口を除くと、ほとんどが駐車スペースで、建物の北側と西側が公道に面している。県警や住民の話では、31日朝に射殺された高木幹部は、東側に隣接する事業所との間に設けられたフェンスの前でうつぶせで倒れていたという。

 駐車場の天井などには、少なくとも5台の防犯カメラが設置され、県警が解析を進めているが、東の方角に向けられているものはなかった。県警は犯人がこうした現場の状況を事前に把握した上で殺害に及んだ可能性があるとみている。

 現場では事件当時、不審な男が黒っぽい小型バイクで逃走したのが目撃されている。

 県警や岡山市教育委員会は1日朝も、現場近くの小学校周辺などで厳戒態勢を敷き、児童が警察官らに見守られながら登校した。


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