参院選22日公示 岡山3人争いか

第24回参院選が22日公示される。岡山選挙区(改選数1)は民進現職の江田五月氏(75)が引退を表明し、2013年の前回に続いて新人対決となる見通し。自民の小野田紀美氏(33)、民進の黒石健太郎氏(32)、諸派の田部雄治氏(40)の3人が名乗りを上げている。 自民が公明との連立与党の枠組みで臨むのに対し、野党は民進、共産、社民が共闘態勢を築いた。自民が過去2回連続で敗れている改選議席を奪取するか、岡山県内の衆参選挙区で唯一の非自民議席を民進が死守するかが焦点となる。 広島選挙区(改選数2)は自民の宮沢洋一氏(66)、民進の柳田稔氏(61)の現職2人に対し、共産の高見篤己氏(64)、おおさか維新の灰岡香奈氏(32)、日本のこころの中丸啓氏(52)、諸派の佐伯知子氏(36)、無所属の玉田憲勲氏(58)の新人5人が挑む。 宮沢氏は強固な党組織を背景に再選を目指し、柳田氏は連合広島の支援を得て4選を狙う。高見氏は安全保障関連法廃止を前面に掲げ、灰岡氏は教育費無償化などを主張。中丸氏は憲法の「改善」を訴える。 香川選挙区(改選数1)は自民現職の磯崎仁彦氏(58)が再選を目指し、新人は共産の田辺健一氏(35)、諸派の中西利恵氏(53)が立候補を予定する。 全国の野党共闘で唯一、共産候補に一本化された選挙区。民進が自主投票とするなど各党に温度差も見られる中、協力の在り方が注目される。磯崎氏は党組織を基盤に票固めを進め、田辺氏は党幹部の応援も得て支持拡大を図る。

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岡山<2016参院選>公示 3新人が立候補予定 各陣営、激しい前哨戦

 参院選は22日公示され、7月10日の投開票に向け論戦がスタートする。岡山選挙区(改選数1)には自民の元東京都北区議、小野田紀美氏(33)=公明推薦▽民進の会社社長、黒石健太郎氏(32)=共産、社民推薦▽幸福実現の党県副代表、田部雄治氏(40)  の新人3人が立候補を予定している。引退を表明した民進、江田五月氏(75)が長年守った議席を巡り各陣営は既に激しい前哨戦を展開。本番を迎え、訴えのボルテージも上がる。

 小野田氏は昨年10月の出馬表明から県選出国会議員8人のサポートで県内をくまなく回り、教育格差の是正などを訴えながら知名度アップに注力してきた。既に約1100の企業・団体から推薦を取り付けた。

 19日には石破茂地方創生担当相が応援に駆けつけ、選挙期間中も閣僚級が来県を予定する。公示日は北区の県庁前に加藤勝信1億総活躍担当相ら県選出の国会議員が顔をそろえ、出陣式を行う。

 黒石氏は出馬表明が今年1月と出遅れたが、「江田後継」を前面に県内全域に1万枚のポスターを掲示した。共産、社民との野党統一候補として支持拡大を訴える。

 民進の地盤が弱い美作や東備、井笠地域などは共産や連合岡山の協力で浸透を図り、既に岡田克也民進党代表や志位和夫共産党委員長ら党首級が応援に駆けつけ、公示後も応援を受ける予定。北区のイオンモール岡山前で第一声を上げる。

 田部氏は北区下中野に事務所を構え、支持者回りや街頭演説で、消費税率の5%への引き下げによる景気浮揚や憲法9条改正による国防強化などの政策を訴える。

 2月の出馬表明から県内全域を一巡し、選挙期間中は街頭での活動を増やし、釈量子党首も応援に駆けつける。公示日は北区のJR岡山駅前で第一声を上げる予定だ。

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