岡山<2016参院選>候補者の横顔 



参院選岡山選挙区(改選数1)には、3新人が立候補し、7月10日の投開票日に向け連日、激しい舌戦を展開している。各候補の政策や政治信条、人柄などを紹介する。


 ◇人への投資が必要 黒石健太郎氏(32)=民新

 「人材育成のプロ」を自認する。大手就職情報会社で就職支援などを担当し、身近な人たちがリーマンショックで解雇され、ホームレスになるのも目にした。その後、独立して起業家育成会社を作った。

 選挙の政策でも「人への投資」の必要性を力説する。「公共事業に頼る経済政策はカンフル剤」として長期的に経済を立て直すため、新産業を生み出す人材育成を重視する。

 実家は北区・表町商店街の衣料品店。子どもの頃の商店街のにぎわいが忘れられない。曽祖父が創業した店は空襲で焼かれた。だからこそ、「日本が戦争に巻き込まれてはいけない」と訴え、集団的自衛権行使や安全保障関連法に反対する。

 学生時代は音楽部でビオラを担当し、好きな音楽家はブラームスという。趣味はラーメンとケーキの食べ歩き。休みが取れたら、ペットのハムスターと遊ぶのが楽しみだ。


 ◇理不尽許さぬ正義 小野田紀美氏(33)=自新

 大学卒業後、会社勤めを経て、東京都北区議から自民党の公募に応じ転身した。古里・瀬戸内市邑久町虫明は過疎が進むが、昨年10月に出馬表明してから県内各地を歩き、「住んでみたい所だらけ。素晴らしいものがいっぱいある」と改めて岡山の良さを実感している。会社員時代にプロモーションを担当していただけに、岡山の魅力が外に伝え切れていないのが悔しい。

 テレビの戦隊ヒーローものに憧れ、幼い頃から正義感が強かった。「理不尽なことが許せない。真面目な人がばかをみない世の中をつくろう」と政治家を志した。選挙では、「アベノミクスを進め、待ったなしの地方創生のため経済成長を」と訴える。

 子供相撲でチャンピオンになったこともあり、体力には自信がある。虫明の実家で母のおいしい手料理を食べたいが、選挙戦は多忙を極め、ココナツウオーターを飲み健康維持に努めているという。


 ◇努力報われる社会 田部雄治氏(40)=諸新

 「国民は政治に不信を募らせている。努力が報われる社会を目指すため立候補した」。幸福実現党の職員。政策の第一に掲げるのが、「消費税率を5%に戻す」。さまざまな問題は、突き詰めると景気が悪いことが原因、と考えるからという。「増税で景気が良くなったためしはない」とアベノミクスを批判する。

 広島県出身で、岡山白陵高校時代は県内で過ごした。山間部の過疎化や農業の収益性向上など県の産業に課題を感じる一方、アイデアもある。県北部は地盤が堅く精密機械の工場建設に向いており、企業誘致で過疎化を克服できる。「真庭のバイオマス発電など岡山には良い技術が眠っている」と希望を持つ。

 特技は「どこでも眠れること」。趣味のダイビングは電子機器メーカーに勤めていた時に始め、200回近く潜った。座右の銘は、実践を伴う知識を重んじる中国の学者・王陽明の「知行合一」。

 
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期日前投票 3万6703人

岡山県選管は27日、参院選岡山選挙区(改選数1)の期日前投票状況をまとめた。公示翌日の23日から26日まで4日間の投票者数は3万6703人。2013年の前回同時期のまとめは3日間の集計だったため単純比較はできないが、総数で1・70倍、1日当たり換算でも1・27倍に増えている。 市区町村別の投票者数は倉敷市が1万1066人で最多。岡山市北区4607人、同市南区3144人と続いた。1日当たりの人数で比較した伸び率は勝央町2・09倍、新庄村1・88倍、西粟倉村1・57倍などが高かった。新たに有権者となった18、19歳の割合は調査していない。 総務省が投票14日前までの状況報告を求めているのに沿って集計した。岡山県内の期日前投票所は現在、77カ所に設けられており、7月2-7日の間に笠岡市の島しょ部、高梁、美作市などで21カ所増え、計98カ所になる。投票日前日の7月9日まで、一部を除き午前8時半-午後8時に開設する。 前回参院選で、岡山選挙区の期日前投票者数は22万9544人。有権者の14・5%、全投票者の29・8%を占めた。

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岡山  参院選

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岡山<2016参院選>公示 新人3氏熱く

参院選岡山 3候補が第一声 岡山

参院選22日公示 岡山3人争いか /<2016参院選>公示 3新人が立候補予定 各陣営、激しい前哨戦
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岡山<2016参院選>序盤情勢調査 自民・小野田氏が先行 追う民進・黒石氏

22日に公示された参院選(7月10日投開票)で、毎日新聞は22、23の両日、県内の有権者に特別世論調査を実施し、調査結果と支局の取材から序盤情勢を探った。岡山選挙区(改選数1)は、自民の小野田紀美氏(33)=公明推薦=がリードし、民進の黒石健太郎氏(32)=共産、社民推薦=と幸福実現の田部雄治氏(40)が追う展開だ。ただ、全体の半数近くはまだ誰に投票するかを決めておらず、無党派層の動向や投票率が結果に影響しそうだ。

 ◇選挙区

 小野田氏は10代から70代以上までの幅広い年代で支持を集めた。市部、郡部と地域別に見てもまんべんなく浸透する。

 自民県連は、長年議席を守った民進現職の江田五月氏(75)の引退を受け、悲願だった議席奪還に総力を挙げてバックアップ。小野田氏は、自民支持層と、推薦を受けた公明支持層から厚い支持を得る。無党派層からも一定の支持を集め、おおさか維新支持にも食い込みをみせる。

 黒石氏は民進支持層をほぼ固め、無党派層からも一定の支持を得る。だが、推薦を受ける共産、社民支持層をまとめ切れていない。江田氏の「後継」を前面に訴えており、江田氏が得ていた保守票の獲得も鍵になる。

 年代別では、50代以上から一定の支持があるものの、若い世代に浸透できておらず、地域別では、民進の地盤が弱い郡部での浸透が課題となっている。

 田部氏は幸福実現支持者を固めた上、無党派層への食い込みが鍵となる。

 ◇比例代表 自民に3割、4割「決めず」

 比例代表の投票先は、自民が3割で最も多く、民進、公明が1割程度とこれに続くが、自民との差は開いている。ただし、全体の4割がまだ投票先を決めていない。

 自民は全年代に支持を広げ、民進は支持層の8割を、公明は6割、共産は7割を固めている。おおさか維新は、支持層の5割が投票するとした。支持政党がない層では「決めていない」の割合が最多だが、党名を挙げた人の中では、自民が多かった。

 ◇「年金・医療」争点3割 「TPP」「原発」は少数

 今回の参院選で最も重視する争点は、「年金・医療」と回答した人が3割で最も多く、「アベノミクス」「消費増税」「子育て支援」「憲法改正」がほぼ同じような割合で続いた。「TPP」や「原発・エネルギー政策」を挙げた人は少なかった。

 男女とも年金・医療を挙げた人が最多だったが、男性が2割台だったのに対し、女性は3割超だった。男性はアべノミクスや憲法改正を挙げた割合がやや多かった。年代別では、20代、30代で子育て支援がトップだった一方、50代以上は子育て支援が少数派となり、世代間で差が出た。

 支持政党では、自民党支持層にアべノミクスを挙げた人が一定数いたのに対し、その他の政党でアべノミクスを重視する人はほとんど見られなかった。民進や公明、おおさか維新などの支持層では半数前後が年金・医療を挙げ、共産支持層では憲法改正を挙げる人が目立った。

 ◇40%「内閣支持」 「しない」は28%

 安倍内閣を「支持する」と回答したのは40%で、「支持しない」の28%を大きく上回った。「関心がない」とした人も15%いた。

 支持の割合は男性と女性で大きな差はなかったが、不支持は男性の方が高かった。年代別では、40代で支持が5割に達し、60代以上でも4割だった。30代以下では関心なしとした人が多かったため、支持の割合は低めだった。

 安倍内閣を支持するとした人が争点として挙げたのは「年金・医療」が最も多く、次いで「アべノミクス」で、安倍首相が悲願とする「憲法改正」を上回った。一方、支持しない人も年金・医療への関心が最も高かったが、次いで多かったのが憲法改正だった。

 まだ投票先を決めていない層では、不支持が支持を上回った。

 ◇「自民支持」33% 民進11%、公明上回る

 政党支持率は、2013年の前回参院選に続いて自民がトップの33%だったが、前回からは10ポイント以上下がった。民進は前回(当時は民主)の2倍を超える11%と回復し、前回は二番手だった公明を上回った。

 公明は6%で前回から微減。その他は共産3%、おおさか維新(前回は維新)3%、社民1%??などとなっており、前回から大きな上下はなかった。

 自民は男女とも3割が支持し、各年代からまんべんなく支持を得るが、前回は半数が支持した70代以上で3割に下がった。民進は前回、各年代とも支持率が1桁と低迷したが、今回は30代と60代以上で2桁台だった。

 一方、支持政党を持たないとした人は約3割で、前回とほぼ同じ割合。女性が男性よりも多く、40代と70代以上を除くと各年代で自民の支持率と同程度か上回る割合だった。

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 情勢調査関連グラフは、小数点以下を四捨五入。合計が100にならない場合がある

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岡山<2016参院選>序盤情勢調査 無党派層が鍵

 ◇憲法改正手続き 反対、賛成上回る

 参院選後に憲法改正の手続きを進めることについては、反対が35%で、賛成の30%を上回った。性別で見ると、女性は反対が4割で賛成の3割を上回り、男性は賛成、反対とも3割だった。

 年代別では、20代と50代を除く各年代で反対が賛成を上回った。30代と40代、60代以上で4割前後が反対とし、20代と50代は賛成が3割だった。

 支持政党別では、自民支持層の5割が賛成で、反対は2割。公明支持層でも賛成が若干反対を上回った。その他の政党の支持層と支持がない層では反対が賛成を上回った。政党別での反対の割合は、民進7割、共産8割など。支持なし層では4割だった。

 選挙区の投票先では、小野田氏に投票するとした人の5割が賛成としたのに対し、黒石氏とした人の7割は反対だった。投票先が未定の人では、賛成と反対がともに3割で拮抗(きっこう)している。


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