ヨーカドー岡山店閉店を惜しむ声  (イオンモール岡山の影響?)

(業務提携している天満屋は、どうなるのか?  跡地には、 「緑と水の水族館」のようなもの? 岡山市民会館にない施設 兼、都市型マンションになるのかな? 岡山ラーメン館とか・・・)
 

岡山市中心部の大型商業施設・イトーヨーカドー岡山店(同市北区下石井)が来年2月末をめどに営業を終えることとなり、20日、買い物客からは閉店を惜しむ声が多く聞かれた。周辺の商業施設では、同店の販売不振が取り沙汰されていたこともあり、冷静な受け止めが目立った。 「品ぞろえが豊富でよく買い物に来ていた。閉店したら不便になりそう」。同店を訪れた岡山市北区の主婦女性(82)は残念そうに話した。 1998年開業の同店は、衣食住の商品をそろえた総合スーパーとして親しまれ、年間100億円超を売り上げた時期もあった。しかし、近年は2014年12月に近接地に開業したイオンモール岡山の影響などで売り上げを落としていた。 買い物していた同市の会社員女性(27)は「イオンができてから客が少なくなったと感じていた。閉店しないか心配だった」。同市北区の会社員女性(45)は「売り場が適度な広さで日常の買い物に便利。子どもとよく来ていたので寂しくなる」と惜しんだ。 一方、周辺の商業施設の反応はさまざま。岡山高島屋(同本町)は「あれほどの大型商業施設が閉店するのは、都心部の集客力低下につながりかねず残念」。別の商業施設の責任者は「前々から閉店のうわさがあっただけに驚きはない」と淡々と話した。 入居するテナント関係者は「イオン開業後は客数が大きく減っていた。もっと早い段階で撤退を決めても良かったのでは」。イトーヨーカドーを傘下に置く流通大手セブン&アイ・ホールディングス(東京)と業務提携している天満屋(岡山市北区表町)は「現段階でのコメントは控えたい」とした。 イトーヨーカドー岡山店は市中心部の一等地に立地。遊技場などが入る別棟を合わせた敷地面積は約3万8千平方メートルに及び、今後は跡地活用に注目が集まる。土地と建物を実質的に所有する両備ホールディングス(同錦町)は20日、「岡山に必要とされる活用方法をこれから検討する」とのコメントを出した。


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岡山<イトーヨーカドー岡山店>閉店へ 来年2月めどに イオン開業で客奪われ

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)は20日、岡山市中心部の複合商業施設内で営業するスーパー「イトーヨーカドー岡山店」(北区下石井2)を来年2月をめどに閉店させる方針を明らかにした。2014年12月に近隣にイオンモール岡山が開業し、競合で売り上げが低迷していた。複合施設の実質的なオーナーとなっている両備HD(北区)は、閉店後の活用策を検討する。

 イトーヨーカドー岡山店は1998年、複合商業施設「ジョイフルタウン岡山」の中核店舗として開業した。売り場面積は約1万4700平方メートルで、衣食住各分野の商品を扱う。施設には他に、書店や飲食店などのテナント30店が入居する。

 イオンモール開業後は相乗効果もあって周辺の人出は増えたものの、買い物客を奪われる傾向にあった。セブン&アイは今年3月、傘下のスーパー・イトーヨーカ堂の業績不振店約20店を来年2月までに閉店する方針を発表。岡山店については今月中旬までに、「経営環境が厳しい」などと関係者に閉店を伝えたという。

 社員約30人は他店舗などに配置転換し、パート約200人には再就職先を紹介するなどの対応をとる。他のテナントも2月までに閉店する。同社は「営業継続を目指したが難しかった。地域には申し訳ない」としている。

 施設は今年3月、両備HDが信託受益権(賃料収入などを受け取る権利)を取得し、実質的なオーナーとなった。両備HDは「市内中心部の地域で、必要とされる活用方法をこれから検討する」としている。

 この日来店した北区清輝橋1、主婦、小寺清美さん(74)は「若者向けの印象があるイオンモールよりも、年齢が高い人でも買いやすい品ぞろえだった。近所の店が減る中、買い物がさらに不便になりそう」と話した。


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