岡山 「瀬戸内国際芸術祭2016」宇野港会場   玉中美術部員「瀬戸芸」お手伝い

玉中(玉野市)の美術部員が29日、夏会期中の「瀬戸内国際芸術祭2016」宇野港会場(同)でボランティア活動に取り組んだ。同祭のボランティアサポーター・こえび隊の協力で、来場者の受け付けや会場の案内などに挑戦した。 3年に1度の同祭に何らかの形で関わりたいと考えた美術部員が、こえび隊に協力を申し入れて実現。1、2年の女子部員8人が2グループに分かれ、ファッションデザイナー山本哲也さんのインスタレーション(空間芸術)「哲子の部屋」、現代美術作家山下拓也さんの彫刻作品「士官BigMac(しかんビッグマック)▽破滅喘鳴(デッドスクリーム)▽『弱弱様Ⅱ(じゃくじゃくさまツー)』『遅延龍  (ちえんろんツー)』〆」の展示会場を交代で受け持った。 部員は同日朝、そろいの水色のポロシャツ姿で産業振興ビルに集合。こえび隊事務局の斉藤牧枝さん(43)=玉野市=から仕事内容について説明を受けた後、それぞれの会場に移動した。 同港第1突堤のにぎわい創出拠点施設に設けられた「哲子の部屋」の会場では、入場料の徴収やパンフレットの配布などを担当。会場内では、展示品の衣類を着用できるため、来場者が着るドレスの見立てや脱ぎ着も手伝った。 ボランティアの合間には、宇野港会場の作品を巡る時間もあり、部員は市文化会館(バウハウス)にある美術作家蓮沼昌宏さんの「12島の物語 回遊式アニメーション」などをじっくりと鑑賞していた。 1年生(12)は「めったにない貴重な機会なので、参加してよかった。いろんな作品を見て回ることができ、とても楽しかった」と話していた。