土用の丑の日 やっぱりウナギ 岡山県

30日は「土用の丑(うし)の日」。岡山県内の鮮魚店やスーパーの店頭には、ウナギのかば焼きが並んだ。稚魚の不漁などからウナギの値段は国産を中心に依然高値が続くが、「夏本番の暑さを乗り切るため」などと、午前中から主婦らが次々と買い求めていた。 岡山市北区野田屋町の川魚問屋「光吉商店」では、やわらかい食感が特長の愛知県産「新仔(しんこ)」を中心に国産ウナギ約千匹を用意した。未明から仕込み作業を開始。濃厚な特製だれに浸して手際よく焼き上げると、店頭には食欲をそそる香ばしい匂いが漂った。 同店では、仕入れ値は昨年に比べてわずかに高めだったが、かば焼きは1本当たり2500円前後に据え置いて販売している。 近くの主婦(53)は「多少値段が高くても、丑の日だけは特別。うな丼にして家族で食べるのが楽しみ」と話していた。