世界最大級の恐竜足跡化石を発見   最大級の恐竜足跡=1メートル超、ゴビ砂漠で発見―岡山理大


モンゴル・ゴビ砂漠で古生物調査を進めている岡山理科大(岡山市北区理大町)とモンゴル科学アカデミー古生物学地質学研究所の共同調査隊は29日、約7千万-9千万年前の白亜紀後期の地層から、長さ1メートルを超える世界最大級の恐竜の足跡化石が見つかったと発表した。 発見された化石は4点で、保存状態が最も良好なものは長さ106センチ、幅77センチ。爪跡がはっきりと残り、形状などから4本足で歩く大型植物食恐竜「竜脚類」の一種、ティタノサウルス類の左後ろ足の可能性が高い。体高約5メートル、全長は最大三十数メートルと推定される。 調査隊によると、泥の中に恐竜の足が深くめり込み、その跡にたまった砂が固化。地表に露出した後も風化に耐え、立体的な足形として残った。4点は、その分布状況から、それぞれ別個体とみられる。 長さ1メートルを超える足跡化石はモロッコやフランスでも報告例があるが、爪跡まで分かる保存の良い例は非常にまれという。調査隊日本側リーダーの石垣忍・同大教授(古生物学)は「調査範囲をさらに広げ、同一個体の足跡が出てくれば、歩き方や移動速度などの生態も解明できる」としている。 発掘場所は首都ウランバートルの南東約600キロの南ゴビ県シャルツァフ。調査隊は今年8月中旬-9月初旬にかけて調査した。

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最大級の恐竜足跡=1メートル超、ゴビ砂漠で発見―岡山理大


モンゴル・ゴビ砂漠の白亜紀後期(7000万-9000万年前)の地層から、長さが1メートルを超える恐竜の足跡の化石が見つかったと、岡山理科大学が29日発表した。1メートル超の足跡の化石は世界でも報告例が少なく、非常に珍しいという。

 同大の石垣忍教授(61)らは8月、モンゴル科学アカデミー古生物学地質学研究所と共同調査を実施。ゴビ砂漠南東部の地層で、恐竜の左後ろ足の跡を発見した。長さが1メートル6センチあり、形状から四足歩行で首や尾が長いのが特徴のティタノサウルスの仲間とみられ、体長は20-30メートルと推定される。

 1メートルを超える足跡の化石はモロッコなどで報告例があるが、保存状態が良くなく、実際の大きさを正確に反映していない可能性が高いという。今回発掘された化石は、爪の跡や足の形が正確に残されていた。 

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