岡山<政活費>領収書公開へ 真庭市議会、HPで 県内初


 真庭市議会は20日、政務活動費(政活費)の透明性を高めるため、領収書などの資料を市議会のホームページ(HP)で公開することを決めた。政活費の収支報告書などをインターネット上で公開する例はあるが、領収書は県内初という。

 市議会活性化推進特別委員会が議会改革の一環として決め、12月定例会最終日の同日、本会議で承認された。

 同市では市議1人当たり月3万円の政活費が支給されており、公開対象は収支報告書と1円以上の領収書、視察報告書など。現職議員(24人)の任期初年度の2013年度にさかのぼって適用し、準備が整い次第公開する。竹原茂三議長は「政活費に対する関心が強まっており、透明性を高めて市民の信頼に応えたい」と話した。

 一方、市民オンブズ岡山(代表幹事・光成卓明弁護士)が県議会と岡山市議会に対し、政活費の領収書などのネット公開を求めて提出した陳情は、いずれも12月定例会で継続審査とされた。議員1人当たりの政活費の月額は、県議会35万円、岡山市議会13万5000円で、同オンブズは閲覧の際に多額の手数料を支払い、大量のコピーを取っている。

 光成弁護士は「真庭の政活費は額が小さく、不適正な使用が生じにくいとの事情もあるだろうが、今回の決定は評価できる。他の議会も見習ってほしい」と話している。