若者が伝える水島臨鉄の魅力  岡山

■ 倉敷YEGがガイド本で10駅見どころ解説 倉敷商工会議所青年部(倉敷YEG)は、倉敷市中心部と同市水島地域をつなぐ水島臨海鉄道沿線の魅力をまとめたガイドブック「りんてつ沿線手帖(てちょう) くらしきピーポー探偵団が行く!」(吉備人出版)を刊行した。地元の大学、高校生や小中学生らと協力し、取材から構成、執筆、写真、イラストまで一から作り上げた。 若者目線で地元の魅力を発掘し、地域の活性化につなげようと企画。呼び掛けに参加したのは、倉敷YEGメンバーに加え、倉敷芸術科学大、くらしき作陽大、倉敷中央高、倉敷商業高、水島工業高、おかやま山陽高、倉敷市立南中、水島小—と総勢200人以上。同鉄道がかつて、蒸気機関車の汽笛音から「ピーポー」の愛称で親しまれたことにちなみ「くらしきピーポー探偵団」と名付け、2016年春から取り組んできた。 完成したガイドブックは、同鉄道の倉敷市駅から三菱自工駅前までの10駅(10・4キロ区間)を駅ごとにエリア分け。沿線のお薦め店や観光施設、イベントなどを地図や写真を添えて分かりやすく解説する。沿線の歴史的スポットなど観光案内的な内容に加え、「モチモチ揚げれんこん」をはじめ水島地区特産のレンコンやゴボウを使った「沿線食材レシピ」なども盛り込み、地域の姿を多彩な角度から照らし出す1冊になっている。 現状だけでなく、駅や沿線の移り変わりを伝える写真、小学生が未来の水素電車を想像したり、中学生が鉄道のデザインを考えたりした絵など、過去から未来までを意識しているのも特徴。 取材や執筆、撮影を主に担当したのは倉敷芸科大生と倉敷中央高生で、同大1年の花田昌樹さん(19)は「限られた文字数の中に情報を詰め込むのが大変だったが、端的にまとめられたと思う」、同高3年中田寿々花さん(18)と藤生まなみさん(18)は「今昔の変化も楽しめるので気軽に手に取ってほしい」と話している。 A5判、100ページで5千部作製。1080円。25日に出版記念式があり、倉敷YEG事務局(086—424—2111)で販売が始まった。県内の書店や通販サイト・アマゾンでも扱われる。倉敷YEGの秋田修一産学連携委員長は「関わった全員の『水島愛』が詰まった1冊。利用者が新たな情報を書き込むなど、自分なりの手帖を完成させてほしい」と話している。


■ 「車窓ガイド」は地元生徒がアナウンス 「りんてつ沿線手帖」出版に合わせ、地元生徒が水島臨海鉄道から見える風景や地域の特産物、歴史などを音声で紹介する「ピーポー車窓ガイド」サービスが始まった。倉敷市水島支所産業課のホームページから利用でき、沿線の魅力を車窓からの視線で発信する。 同支所が企画し、依頼を受けた倉敷中央高放送文化部と古城池高放送部が音声を吹き込んだ。下り用と上り用があり、スマートフォンやパソコンからアクセスできる。どこでも再生可能だが、乗車して発車のタイミングに合わせて始めると、車窓風景とともに楽しめる。 お披露目会が25日にあり、倉敷中央高の金高悠理子部長(17)が車内で生放送。倉敷市駅〜福井駅間を担当し「線路の下を横切る大きな道路は、現在の国道2号です。旧国道2号の渋滞緩和のため、昭和50年ごろ、ほぼ現在のルートが整備されました」などとアナウンスした。 同支所産業課のホームページはhttp://www.city.kurashiki.okayama.jp/piposhasogaido/。