岡山  県庁通り1車線化イメージ図公表 (岡山 中心街 活性化)


岡山市は10日、中心市街地のにぎわい創出などを目的とした県庁通り(現行2車線)の1車線化について、整備後のイメージ図を公表した。大幅に拡幅した歩道に歩行者がくつろげる休憩施設を設け、夜間には一帯をイルミネーションで彩る内容。具体的な将来像を示して住民らに理解を深めてもらうことが狙いで、事業化に向けた合意形成に活用する。 イメージ図は、初夏と冬の2パターン。初夏は、歩道上にオープンカフェやデッキチェアが並び、買い物客らが街歩きを楽しむ場面、冬は夜間に通行人らがデッキチェアでくつろぎ、街路樹に飾られたイルミネーションの光を楽しむ様子が描かれている。 ともに、これまでの社会実験をベースに作成。車道の両脇に自転車レーンを設けるほか、車のスピードを抑えるため、通りは緩やかに蛇行するタイプにしている。 イメージ図は、市が飲食店など沿道の事業者や地元住民らと重ねているヒアリングで「1車線化で通りがどうなるのか想像できない」との声を受けて作成した。今後、地元調整や安全確保に向けた県警との協議などで説明材料として使い、事業化の合意が得られれば年度内にも詳細設計に入る方針。 この日の会見で大森雅夫市長は「人優先の道路ができれば(JR岡山駅前と北区表町地区を結ぶ)東西方向の人の流れが、より多くなる。魅力あるまちづくりを進めるため、具体的に検討を進めていく」と述べた。 1車線化は、市が2015、16年度に計4回の社会実験を実施。参加者へのアンケートで賛同の声が多く、周辺道路への影響も少ないことなどから事業化が可能と判断し、最終調整している。区間は市役所筋—柳川筋の600メートルを想定。17年度当初予算では詳細設計の経費1600万円を確保しており、早ければ20年度の整備完了も視野に作業を進める。