子どもの貧困対策 湯浅誠氏が講演 岡山

 「子どもの貧困のない社会の実現に向けて」をテーマにしたフォーラムが29日、倉敷市松島の川崎医療福祉大で開かれた。NPOや福祉関係者、大学生ら約500人が経済的に苦しい家庭の子どもたちの支援について考えた。 社会活動家の湯浅誠法政大教授が「1ミリでも進める子どもの貧困対策」と題して基調講演。子どもの貧困対策推進法成立(2013年)によって関心が広がり、食事やだんらんの場を提供する「子ども食堂」「学習支援」といった取り組みが各地で浸透したと、近年の動向を解説した。 ホームレス支援の経験を踏まえ「炊き出しは互いの信頼関係や人間関係づくりが目的だった。子どもの場合も同じ」と強調。「子どもには人と交わって何かに気付く体験と、構ってもらって安心できる時間を届けてほしい。そして『子どものためにひと肌脱ごう』という人を増やし、地域が笑顔になる活動に広げてもらいたい」と述べ、貧困対策を地域づくりに生かすよう呼び掛けた。 社会福祉士、弁護士らが昨年発足させた「岡山子どもの貧困対策ネットワーク会議」(代表・直島克樹川崎医療福祉大講師)が初めて開催。湯浅教授が実行委員を務め、「子ども食堂」をPRする全国ツアーの一環にも位置付けた。この日は四つの分科会もあった。