岡山 加計学園の新学部「総理の意向」 文科省に記録文書 (安倍首相に 「第2の森友学園」疑惑!?)


安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人加計学園(岡山市)の獣医学部開設計画を巡り、民進党は17日、文部科学省が国家戦略特区を担当する内閣府から「総理のご意向だと聞いている」などと言われたとする文書を入手したことを明らかにした。衆院文科委員会で、玉木雄一郎氏が述べた。 菅義偉官房長官は記者会見で事実関係を否定し「誰が書いたか分からない。こんな意味不明のものについて、いちいち政府が答えることはない」と述べた。開設計画を巡って安倍首相は、国会で「(理事長から)相談があったことや圧力をかけたことは一切ない」と答弁している。 これに対し、民進党の蓮舫代表は17日の参院議員総会で「首相のお友達だけに特別の配慮がなされていた疑惑は深まった。この問題を明らかにしていく」と述べた。 衆院文科委で松野博一文科相は玉木氏の質問に対し、文書の内容について「国家戦略特区に関する対応に向けた文書は、作成された可能性はあると思う」「確認させてほしい」と述べるにとどめた。 玉木氏は、獣医学部の開設時期について「(内閣府は)平成30(2018)年4月の開学に向け、全部逆算でやろうとしている」と指摘した。玉木氏によると、文書で文科省側は「30年4月は早い。無理だと思う」と考えていたことを記録。松野氏は「平成31年4月の開学を目指した対応とすべきではないか」と指示し、1年遅らせるよう求めたとの記載もあった。 松野氏は委員会の答弁で「大学の設置認可は、審議会で専門的議論の下に進められるべきものだ」と説明。「国家戦略特区で(あって)も、審議会で認められる場合も、認められない場合もある。設置時期をあらかじめ提示、書き込むようなことは審議会との関係においてどうなのかと話をした記憶がある」と述べた。 加計学園は、政府の国家戦略特区制度を活用し、愛媛県今治市に岡山理科大の獣医学部の新設を計画。今治市は、学園に対し、所有地を建設予定地として無償譲渡し、施設整備費96億円を助成することを決めた。 加計学園は「文書については全く知らないのでコメントのしようもない。学園は法令に従い、学部設置に必要な手続きを行ってきた」とのコメントを出した。

//////

「総理のご意向」文書 加計学園めぐり野党が追及

岡山市の学校法人「加計学園」が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画で、内閣府が文部科学省に対して「総理のご意向だと聞いている」などと発言したとする記録文書が見つかったと野党が政府を追及しました。

 民進党・玉木衆院議員:「文科省が特区を担当する内閣府からこれは総理の意向だと聞いていると。こうした文書が現に存在するのかどうか」
 松野文科大臣:「私自身は実際にどの文書の何を指してお話しになっているのかちょっと承知しておりませんが」
 民進党・玉木衆院議員:「文科省関係者が昨年の9月から10月に作成したものであると」
 松野文科大臣:「現状においては文書の存在も含め、私は確認していない」
 加計学園は安倍総理大臣の友人が理事長を務めていて、民進党は新しい学部の設置について「総理の意向を受けて無理に進めたのではないか」と追及しました。しかし、松野大臣は「需要が認められれば学部設置について審議するのが文科省の一貫した姿勢だ」と安倍総理の影響を否定しました。民進党は17日、この問題の調査チームを発足させるなどしてさらに攻勢を強める方針です。

///////
加計計画「できない選択肢ない」 内閣府要求の日時記録

安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画について、内閣府が文科省に「官邸の最高レベルが言っている」などと対応を求めたとする文言が、日時や出席者が特定された文書に記されていることがわかった。文科省側が「『できない』という選択肢はない」と言われたことも書かれていた。

菅義偉官房長官は17日午前の記者会見で、朝日新聞が報じた文書について「どういう文書か。作成日時だとか、作成部局だとか明確になってないんじゃないか。通常、役所の文書はそういう文書じゃないと思う」などと述べた。

 朝日新聞が入手した文書は、「○○内閣府審議官との打合せ概要(獣医学部新設)」=○○部分は実名=という題名で、文科省関係者によると、同省職員が作成した。「平成28(2016)年9月26日(月)18:30~18:55」と具体的な日時が入り、「対応者」として内閣府の審議官と参事官、文科省の課長と課長補佐の計4人の実名が書かれている。

 文書には、内閣府の出席者が「平成30(2018)年4月開学を大前提に、逆算して最短のスケジュールを作成し、共有いただきたい」「これは官邸の最高レベルが言っていること」と語ったと記されている。
//////
岡山 加計学園の新学部「総理のご意向」 文科省に記録文書

 安倍晋三首相の知人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画について、文部科学省が、特区を担当する内閣府から「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向だと聞いている」などと言われたとする記録を文書にしていたことがわかった。

 野党は「首相の友人が利益を受けている」などと国会で追及しているが、首相は「加計学園から私に相談があったことや圧力がはたらいたということは一切ない」などと答弁し、関与を強く否定している。

 朝日新聞が入手した一連の文書には、「10/4」といった具体的な日付や、文科省や首相官邸の幹部の実名、「加計学園」という具体名が記されたものもある。加計学園による獣医学部計画の経緯を知る文科省関係者は取材に対し、いずれも昨年9〜10月に文科省が作ったことを認めた。また、文書の内容は同省の一部の幹部らで共有されているという。
///////
参考



//////

加計学園新学部「総理の意向」 民進追及 菅氏は「怪文書」

 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が系列大学の獣医学部を国家戦略特区に新設する計画を巡り、文部科学省が特区を担当する内閣府から「総理の意向だ」などと伝えられたとする文書の内容が十七日、分かった。新設に反対する自民党内の動きへの対応を検討したやりとりも記載されている。
 加計学園は愛媛県今治市に獣医学部新設を計画している。民進党が入手した文書はA4判八枚。文科省と内閣府のやりとりを記録したような内容で箇条書きに近い。作成者や作成日時は記載されていない。
 菅義偉(すがよしひで)官房長官は十七日午後の記者会見で、文書について「怪文書みたいではないか。出どころも明確になっていない」と語った。安倍首相の関与は否定した。
 民進党は調査のためのプロジェクトチームを設置し、同日午後に文科省や内閣府の担当者を聴取した。文科省の松尾泰樹官房審議官は「(文書の存在を)確認中。今の時点では記憶にない」と答えた。内閣府の塩見英之・地方創生推進事務局参事官は「(文書に記載された文科省との)やりとりがあったかは確認できていない」とした。
 文書には、獣医学部を二〇一八年四月に開設する日程について「官邸の最高レベルが言っていること」「総理のご意向」などの記載がある。自民党への対応に絡んで「以前、官邸から、『内閣』としてやろうとしていることを党の部会で議論するな、と怒られた」という記述もある。
◆不自然な決定プロセス 学園に有利な条件追加
 加計学園の獣医学部新設を巡る決定プロセスは不自然な点が目立つ。
 今年一月、国は今治市・広島県地域の国家戦略特区内に獣医学部を新設する事業者を募集する段階になって、新たに「一校に限る」という条件を追加した。公募期間は八日間。以前から今治市に計画していた加計学園に有利な条件で、申請は同学園だけだった。
 特区で獣医学部新設を認めるに当たり、「既存の大学・学部では対応が困難なこと」「先端研究や感染症対策など獣医師が新たに対応すべき具体的な需要が明らかになること」などの条件も設けていた。これまで野党は国会で条件を満たしているのか質問したが、政府側の明確な回答はない。
 獣医学部の新設は、獣医師の質の確保という観点から新設や定員増は五十年以上抑制されてきた。
 獣医学部新設を求めてきた今治市は、二〇一四年まで十五回にわたり、小泉純一郎政権で導入された構造改革特区に申請してきたが、採用されなかった。安倍首相が規制改革の一環として創設した国家戦略特区に再申請した途端、事態が進展。申請から加計学園の事業認定まで一年半のスピード決定だった。
 国家戦略特区は従来の特区とは異なり、首相主導で規制緩和を進めるのが特徴で、政権トップの意向が反映しやすい制度だ。
 不自然な特区認定プロセスに、国会では野党から「加計学園ありきで進められたのでは」との批判が上がっていた。安倍首相は「加計学園から私に相談があったことや、圧力が働いたことは一切ない」と関与を否定している。 (中沢誠)
<加計学園の獣医学部新設を巡り文科省が記録したとされる文書(一部抜粋)>
【獣医学部新設に係る内閣府からの伝達事項】 
○平成30年4月開学を大前提に、逆算して最短のスケジュールを作成し、共有いただきたい。これは官邸の最高レベルが言っていること。
 【大臣ご指示事項】 
○平成30年4月に開学するためには、平成29年3月に設置認可申請する必要があるが、大学として教育確保や施設設備等の設置認可に必要な準備が整わないのではないか。平成31年4月開学を目指した対応とすべきではないか。
 【大臣ご確認事項に対する内閣府の回答】 
○設置の時期については、今治市の区域指定時より「最短距離で規制改革」を前提としたプロセスを踏んでいる状況であり、これは総理のご意向だと聞いている。
○「国家戦略特区諮問会議決定」という形にすれば、総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか。平成30年4月開学に向け、11月上中旬には本件を諮問会議にかける必要あり。
 【10/7萩生田副長官ご発言概要】 
○平成30年4月は早い。無理だと思う。要するに、加計学園が誰も文句が言えないような良い提案をできるかどうかだな。構想をブラッシュアップしないといけない。
○学校ありきでやっているという誤解を招くので、無理をしない方がいい。
※【】は文書のタイトル。それぞれ1枚の文書。


//////