岡山 加計計画「できない選択肢ない」 内閣府要求の日時記録 安倍晋三首相の友人 学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)

( 岡山 加計学園 よりは 森友学園の方が「根が深い」と思うが・・・・理由は、簡単で、森友問題は、違法行為が明らかにある! 加計学園の方は、現状は「お友達ファースト」的な疑いだけ?な感じかな)

 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画について、内閣府が文科省に「官邸の最高レベルが言っている」などと対応を求めたとする文言が、日時や出席者が特定された文書に記されていることがわかった。文科省側が「『できない』という選択肢はない」と言われたことも書かれていた。

 菅義偉官房長官は17日午前の記者会見で、朝日新聞が報じた文書について「どういう文書か。作成日時だとか、作成部局だとか明確になってないんじゃないか。通常、役所の文書はそういう文書じゃないと思う」などと述べた。

 朝日新聞が入手した文書は、「○○内閣府審議官との打合せ概要(獣医学部新設)」=○○部分は実名=という題名で、文科省関係者によると、同省職員が作成した。「平成28(2016)年9月26日(月)18:30〜18:55」と具体的な日時が入り、「対応者」として内閣府の審議官と参事官、文科省の課長と課長補佐の計4人の実名が書かれている。

 文書には、内閣府の出席者が「平成30(2018)年4月開学を大前提に、逆算して最短のスケジュールを作成し、共有いただきたい」「これは官邸の最高レベルが言っていること」と語ったと記されている。

//////
<「総理の意向」文書>認可慎重な文科省 内閣府迅速化迫る


◇加計学園の獣医学部新設計画

 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人加計学園(岡山市)が政府の国家戦略特区を活用して獣医学部を新設する計画で、文部科学省が特区を担当する内閣府から早期開学を促されていたことを記録した文書を巡り、松野博一文科相は17日の衆院文科委員会で、設置認可には慎重な審査が必要との見解を示していたことを明らかにした。文書には義家弘介副文科相も同様の姿勢だったことが記され、文科省が早期認可に難色をにじませていたにもかかわらず、政府として開学に向けて手続きを進めていた可能性が浮かんだ。

 文科省関係者によると、一連の文書が作成されたのは昨年9〜10月で、一部の文科省幹部で共有されたという。毎日新聞が入手したA4判の文書によると、「獣医学部新設に係る内閣府からの伝達事項」と題された文書には「平成30(2018)年4月開学を大前提に、逆算して最短のスケジュールを作成し、共有いただきたい」「これは官邸の最高レベルが言っていること」との記述があった。

 これに対し、「(文科)大臣ご指示事項」との文書には「平成31(19)年開学を目指した対応とすべきではないか」と記載。松野氏は委員会で文書の真偽を問われ、「特区でも、(文科省の大学設置・学校法人)審議会で認められる場合も、認められない場合もある。時期をあらかじめ提示、書き込むようなことは、どうなのかと話した記憶がある」と答弁した。話をした時期や相手などは明らかにしなかった。

 また、「義家副大臣レク概要」との文書でも、「平成30年4月開学で早くやれ、と言われても、手続きはちゃんと踏まないといけない」と記されていた。一方、「(文科)大臣ご確認事項に対する内閣府の回答」と題する文書には、「設置の時期については(中略)『最短距離で規制改革』を前提としたプロセスを踏んでいる状況であり、これは総理のご意向だと聞いている」と内閣府側がなおも迅速化を迫っていたことをうかがわせる文言が並ぶ。

 政府は昨年11月、規制緩和の一環で52年ぶりに獣医学部の新設を認める方針を決定。内閣府と文科省は1月、特例で1校の新設を認めるとの告示を共同で出した。事業者の公募に加計学園だけが愛媛県今治市での新設計画を申請し文科省の審議会で審査が進められている。野党は「首相の友人が利益を受けたのではないか」と国会で追及し、安倍首相は「相談や圧力が働いたということは一切ない」と答弁している。

//////
<加計学園計画>口閉ざす文科省幹部 首相は関与否定 岡山


 「総理のご意向」はあったのか−−。学校法人加計学園(岡山市)が愛媛県今治市で獣医学部を新設する計画に絡み、文部科学省で共有されたとみられる文書の存在が17日、明らかになった。獣医学部の新設は、国内では半世紀ぶり。文書からは内閣府が国家戦略特区制度を使って、計画を一気に前に進めようとする様子がうかがえる。一方、文科省は幹部らが取材に対して口を閉ざし、張り詰めた雰囲気に包まれた。

 獣医学部は学園が運営する岡山理科大の七つ目の学部となり、2018年4月の開学を予定する。キャンパス用地(約37億円相当)は今治市が無償譲渡。総事業費192億円のうち最大96億円を市と愛媛県が負担する。

 国は獣医師の「質の確保」を理由に、大学設置や定員増を厳しく制限してきた経緯がある。獣医師養成系の大学は現状、全国で16あり、定員は計930人とされるが、新設の獣医学部は定員160人になっている。

 加計学園は07年以降、今治市に獣医学部を設置し大学を核にした企業誘致や地域再生を図る「構造改革特区」の構想に市、愛媛県とともに参加。認められない時期が続いたが、市は15年、安倍政権が進める国家戦略特区に指定された。

 学園理事長の加計孝太郎氏は安倍晋三首相の友人とあって、野党側は国会で「獣医師は不足していない」「加計学園ありきで、これに合わせて制度設計をしたと疑わざるを得ない」などと追及。首相は3月の国会で「働きかけて決めているなら責任を取る」と主張。「加計学園から私に相談があったことや圧力が働いたということは一切ない」と関与を否定している。

 「私自身は承知していない。確認させてほしい」。17日開かれた衆院文科委員会で、松野博一文科相は文書の存在を問われ表情を変えずに答弁。大学教育を所管する高等教育局の局長らは取材を拒んだ。午後5時ごろ、担当の浅野敦行・専門教育課長が廊下で記者団の質問に応じたが「文書があるかないかも含めて確認作業中」と繰り返すだけだった。


//////


文書存否「速やかに公表」=新獣医学部、担当7人を聴取―松野文科相

 安倍晋三首相の知人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)が国家戦略特区に大学の獣医学部を新設する計画で、内閣府が文部科学省に「総理のご意向」などと伝えたとする記録文書に関し、松野博一文科相は19日の閣議後記者会見で「文書を作成して存在するか、共有したことがあるかなど、関係者にヒアリング調査をしている。終わり次第速やかに公表したい」と述べた。

 調査は文科省の総括審議官、総務課長らが実施。高等教育局長、同局担当の官房審議官、専門教育課長、同課の企画官と課長補佐、総務課行政改革推進室長、同室長補佐の7人から聴取している。 
//////
「書かれていること事実」 文書に実名の獣医師会顧問


 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画について、朝日新聞が入手した一連の文書の中には、獣医学部新設に反対していた日本獣医師会の関係者と文科省幹部が接触していたことを示すようなものもある。この文書に実名が出てくる北村直人・日本獣医師会顧問(元自民党衆院議員)は18日、朝日新聞の取材に対し、「文書に書かれていることは事実だ」と語った。

 文書の題は「北村直人元議員(石破元大臣同期)→専門教育課○○」=○○部分は文科省職員の実名。日付は「10月19日(水)」となっており、昨年とみられる。北村氏の発言として「石破(茂)元大臣と会って話をした」「政治パーティーで山本(幸三)国家戦略特区担当大臣と会って話をした」などと書かれている。

 文書には、石破氏が北村氏に「党プロセスを省くのはおかしい」などと獣医学部新設をめぐる手続きに言及。また、山本氏は北村氏に「(新設のための)お金がどうなるのかを心配している」などと語ったと記されている。北村氏によると、昨年秋に石破氏や山本氏に会ったという。石破氏とは学部設置をめぐる自民党内の手続きについて、山本氏とは学部の開設費用や設置される愛媛県今治市の財政負担について、それぞれ話したという。


//////
山本幸三規制改革担当相「首相の指示ない。事実とはまったく違う」 加計学園問題の「総理のご意向」

 山本幸三規制改革担当相は19日午前の記者会見で、学校法人「加計学園」(岡山市)が運営する大学が国家戦略特区(愛媛県今治市)で計画する獣医学部新設をめぐり、文部科学省などが作成したとされる記録文書に「総理のご意向」などの記述があったとする野党の追及を否定した。山本氏は「首相からの指示などは一切ない。そういうストーリーを作りたいのかもしれないが、事実とはまったく違う」と述べた。

 山本氏は「私自身も首相と話したことはないし、一切の指示を受けたこともない」と説明。国家戦略特区を担当する内閣府の職員にも聞き取りをした経緯を明かした上で「そうした事実はないという報告を受けた」と語った。

 また、複数の記録文書の一つに、日本獣医師会顧問の北村直人元衆院議員が「政治パーティーで山本国家戦略特区担当大臣と会って話をした」と書かれていた点についても反論。「信憑性が定かでない文書なのでコメントしようがない。北村先生とは従来、意見交換などをしているが、私のパーティーのときにそうした話があったということは記憶にない。そんな時間はないはずだ」と話した。

///////