岡山 倉敷市職員 教養・専門試験を免除


倉敷市は2017年度職員採用試験から、1次の「教養」「専門」試験を免除し、代わりに民間企業が導入する適性検査や集団面接を行う採用区分を新設する。市によると、教養と専門試験のない新卒採用区分を設けるのは県内15市で初めて。 民間企業を中心に就職活動する学生らにとっては、公務員試験用のペーパーテスト対策が必要で、負担感があるとされる。免除することで減少傾向の受験者数を増やし、有為な人材を確保するのが狙い。 1次試験で、事務職は教養、専門試験と小論文がある従来区分(採用25人程度)に加え、基礎的な情報処理能力や判断力を問う適性検査、集団面接、小論文を行う新区分(15人程度)を設ける。 土木技術職も教養、専門試験のない新区分を設置。建築・電気・機械・化学の技術職は教養、専門試験を全て廃止し、適性検査などとする。土木の新区分と各技術職は大学などで関連の専門科目を履修することが受験条件。消防職も教養試験のない新区分を置く。 市によると、受験申込者数は景気回復に伴う民間企業の採用増加などを背景に減り、事務職では14年度387人、15年度356人、16年度303人。市人事課は「試験方法の改定を機に人材を幅広く求めたい」とする。1次試験は6月に予定。問い合わせは同課(086—426—3141)。