「ムカデロボ」27日に一般公開  岡山理科大などのチームが開発

 岡山理科大などのチームが開発したムカデ型ロボットが27日、岡山市北区理大町の同大で一般公開される。玩具用モーターを使う安価でシンプルな構造ながら、生きているかのようにモゾモゾと動くのが特徴。最先端のロボット研究を紹介し、子どもらに科学への興味を深めてもらう。 ロボットは同大と大阪大、東北大が共同研究し、製作した「i(アイ)—CentiPot(センティポット)」。長さ1・3メートルで樹脂製の左右の脚(計32個)が回転して前進する。ロボットを自在に動かすのに必要と思われがちなセンサーなどを一切搭載しておらず、自然環境に適応した運動能力を持つロボット開発に向け、道筋を示す研究成果とされる。4月に大阪大で初披露され、話題を集めた。 一般公開は午後1時〜2時半。開発者の一人で岡山理科大工学部の衣笠哲也教授がロボットの特徴や仕組み、研究の狙いを子どもにも分かりやすく解説した後、構内の芝生広場や雑木林で実際に歩行させる。 衣笠教授は「ムカデやその歩き方を見て感じる『気持ち悪さ』を再現できたと思う。自然の中ではい回る動きのリアルさを感じてほしい」と話している。 参加無料で申し込み不要。午後0時50分、同大A1号館1階ロビーに集合する。問い合わせは同大入試広報部(086—256—8412)。