松本零士さん協力 男性向けカレー   岡山 倉敷市美観地区の「いがらしゆみこ美術館」

 倉敷市美観地区の「いがらしゆみこ美術館」(同市本町)は、「銀河鉄道999」などで知られる漫画家松本零士さんがパッケージデザインを手掛けた男性客向けのオリジナルレトルトカレー「キャプテン・グリーンカレー」を発売した。同美術館は、昨年売り出したピンクカレーと併せて「美観地区の新たな『ご当地グルメ』として定着させたい」と意気込む。 岡山県産のホウレンソウやセロリに、新たな特産品として注目を集めるパクチーを使用した鮮やかな緑色が特徴。ぴりりとした辛さの中にさわやかな香りが広がり、牛乳のクリーミーな味わいがほど良くバランスを取っている。 パッケージには松本さんの代表作の一つ「宇宙海賊キャプテンハーロック」の主人公をイメージしたキャラクターが描かれ、クールな味わいとともに「男心」をくすぐる。 昨年、漫画「キャンディ・キャンディ」などで知られるいがらしゆみこさんが女性客向けにパッケージをデザインした「プリンセス・ピンクカレー」のペアメニューとして開発。「どちらも館内の調理室で開発し、手作りしている“オンリーワン”の味」と同美術館の三城五月副館長(36)は胸を張る。 同美術館では、館内のミュージアムショップと専用のオンラインショップで販売。一つ853円。館内の喫茶店では、ワイングラスに入れたルーと、バラの花の形にしたライスをセットにしたスペシャルメニュー(1ドリンク付き1200円)として提供する。カップルで来店した客にはドレスを着た店員が「カレーを注ぎ、グリーンローズを完成させて2人の愛を成就させてください」、単独の客には「すてきな出会いがありますように」といった祝福とともに出してくれる仕掛けも。 ピンク、グリーンのカレーは、郷土の観光資源を創出する高梁川流域連携中枢都市圏事業の一環として開発。同美術館の三城誠子館長(60)は「将来的には全国のスーパーなどで売り出したい。美観地区と美術館を発信するきっかけになれば」と話している。 問い合わせは同美術館(086—426—1919)。