岡山空襲の悲惨さ ひと目で  ◇航空写真など40点展示  (1945年6月29日)

 
 岡山空襲(1945年6月29日)の写真などを通じ、戦争の悲惨さや平和の尊さを伝える展示が、岡山市中区の岡山ふれあいセンターで開かれている。30日まで。

 岡山空襲では同市中心部が米軍の爆撃を受け、市街地の6割以上が焼失。1700人以上が犠牲になったとされる。

 会場には、岡山空襲展示室などが保管している約40点を展示。空襲前後の変化が分かる市内の航空写真や、爆撃でほぼ骨格のみとなった岡山駅や県庁付近の建物、学童疎開や防空演習など当時の子どもたちの生活を伝える写真が並ぶ。実物大の焼夷しょうい弾の模型もある。

 同区桑野、無職住田勝男さん(74)は「当時の記憶はほとんどないが、写真を見ると、いかに悲惨だったか実感する。平和な現代に感謝して生きないといけない」と話していた。

 午前9時~午後5時(最終日は午後4時まで)。29日には空襲の概要を説明するDVDの上映もある。問い合わせは実行委員会(086・232・3741)。