旧深柢小の戦災復興資料を紹介 岡山空襲(1945年6月29日)


 岡山空襲(1945年6月29日)で校舎が全焼した旧深柢小学校(岡山市北区中山下)の戦災復興資料を紹介する企画展が、中央図書館(同二日市町)で開かれている。当時の写真や文書で、学校再建に取り組んだ住民らの熱意を伝えている。8月20日まで。 展示しているのは、市中心部の4小学校の再編で、旧深柢小とともに2001年に閉校となった旧内山下小跡地で保管されていた資料。昨年、旧4小の資料が同図書館に引き渡され、その中から被害が大きかったことなどから再建に最も時間を要した旧深柢小をテーマに取り上げた。 会場では、1947年に木造の仮校舎が建てられ、53年以降に鉄筋造りの本校舎に生まれ変わる様子を伝えるアルバムや文書など14点を展示。学校の職員や住民らが校舎整備を求めるため、51年に行った街頭活動の許可文書や、仮校舎完成後の49年の復興祭で、多くの住民の前でステージ発表をする児童の写真などが並んでいる。 岡山大1年の男子学生(19)は「木造校舎の図面から当時の様子が伝わってくる。戦災の記憶をつなげるためには、資料を伝えていくことも大切」と話していた。 無料。月曜休館。